様々な建築構造が集う《駒沢オリンピック公園総合運動場》

様々な建築構造が集う《駒沢オリンピック公園総合運動場》

はじめに

駒沢オリンピック公園に行ってきました。ここでは様々なスポーツ施設が見られます。意匠的な部分から構造的な部分まで、広く見応えのあるものばかりです。それでは紹介していきます。

陸上競技場(設計:村田政真)

駒沢オリンピック公園は都立大学駅と駒沢大学駅の間にある公園です。1964年のオリンピックの第二会場として使用された場所です。

一番規模が大きいのは競技場でキャンチレバーの庇が内側に伸びてくるようです。花びらのようでもあります。設計は村田政真(1906-1987)さんです。

中央広場(設計:芦原義信)

競技場と体育館の間にある広場はなんとも楽しげな風景が広がっていました。

バスケットボールをやっている少年たち、バドミントンをやっている大学生たち、ベンチに腰を下ろし公園の様子を眺めているおじいさん。お互いがお互いに干渉しすぎない広さを持っていて開放的です。

公園入り口からは少しレベルが上げられ、駒沢通りとは立体交差になっているので、もしかしたら盛土をしているのかもしれないです。

広場は競技場の2階とつながり、体育館は半地下になっているので圧迫感が少ないです。そして機能性を重視して設計したとされている管制塔がそびえ立ちます。

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体育館(設計:芦原義信)

体育館と管制塔、中央広場は芦原義信さんの設計です。体育館の構造は面白いです。頂点から四方に梁が飛び、その間をHPシェルとしていて、シェルは鉄骨でできているのです。

頂部のライズを抑えているのと半地下ということも相まって内部の容量を感じにくいです。

現在見られるのは改修後の体育館ですなので観客席を増やすために内部をいじったり、エントランス・周辺部分を作り変えたりしているのが過去の写真と比較すると見受けられます。

しかし改修の際に屋根の構造体は当時のまま問題なく使えたらしいです。今から半世紀前に行われた当時の面影が地域の人々に使われながらこのようにして残っているのは魅力的です。

屋内球技場(設計:梓設計)

現在の屋内球技場は2017年にリニューアルされたものです。設計は梓設計によるものです。上部に大きく架かるアーチからケーブルで屋根を吊っているのが特徴的です。

おわりに

この公園はどの建物も「構造」の色が強くて見応えがありました。

2020年の東京オリンピックでも、様々な関連施設が誕生しています。今度はそれらを建築的に見に行きたいと思います。

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