沖縄的な空間の在り方を考える「今帰仁村中央公民館」

沖縄的な空間の在り方を考える「今帰仁村中央公民館」

はじめに

今帰仁村中央公民館は沖縄の今帰仁村にあります。今帰仁村は名護市の北側、本部町の西側にありますが、今回は本部町の瀬底島に泊まり建築を巡ってみました。

といっても見たいものはこの今帰仁村中央公民館名護市庁舎です。これらはどちらも象設計集団アトリエ・モビルによる設計で沖縄らしさが詰まった建物です。

そして瀬底島から出発してサイクリングで行ってみたものの、山間のアップダウンのある道を15km走るのは結構大変でした。

地域主義的建築の形

今帰仁村中央公民館は1階建てで広場に向かってコの字型配置になっています。広場に向けて赤いコンクリートブロックで作られた柱が連なっており、回廊のようになっています。この軒と軒下空間の組み合わせは沖縄の地域性が生み出した作りで雨端(アマハジ)と言います。

RC造のため近代建築的なピロティにも見えますが、奥行きは廊下のような細さなので、ここではモダニズムというよりもリージョナリズム寄りであるように思います。

暑い気候の場所ではアクティブなエネルギーを使わずに、いかに半屋外的空間を作っていくか、つまり空調を使わず自然の風通しを良くし、強い日射を遮るようにすることが生活する上で大切です。

この今帰仁村中央公民館は建物内と同じくらい屋根のかかった半屋外空間が存在し、それは気候が生み出したとも言えると思います。

そして当初は屋上緑化がされていたのですが、見学した2018年12月時点では緑化用の棚も取り外され、屋根面はつるつるになっていました。

散りばめられた遊び心

今帰仁村中央公民館には近くに寄って見ると発見するものがあります。まず広場の手前にある看板です。看板を含めた工作物になっていて、そこには建物の平面図が手作りで表示されています。

そして赤い柱の足元には段々とコンクリートブロックが積み上げられており、その穴の部分に植栽がされています。

また歩いていると、ところどころに床に貝殻が埋められているのを目にしますが、これらはワークショップとして埋められたもののようです。

おわりに

名護市庁舎よりこじんまりとしたスケールの今帰仁村中央公民館ですが、ここもまた一層の中に沖縄らしさが詰まっていて、愛着の湧くような建物でした。

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