建築と自然が融合するウブドのラグジュアリーリゾート|Four Seasons Resort Bali At Sayan

ホテル

はじめに「1998年開業」

バリのウブドにあるホテル、Four Seasons Resort Bali At Sayanに宿泊してきました。

ウブドは森や渓谷という大自然を味わえるエリアです。ウブドの基本情報は下記のとおりです。

ウブド基本情報
所在地:インドネシア・バリ島中部
標高:約200〜400m
特徴:森・川・棚田・精神文化
歴史:8世紀頃ヒンドゥー僧侶が定住

このホテルは建築的にも素晴らしく、そして日本語の案内も充実しているくらい、日本人にも人気のホテルとなっています。

日本人スタッフがいるというのも影響していると思います。

オープンしたのは1998年ですが、古さを感じさせない魅力に溢れたホテルでした。

この記事では、建築士の視点を交えつつ紹介していきたいと思います。

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建築と自然が融合したWowポイント

Four Seasons Resort Bali At Sayanも他のラグジュアリーホテルと同様、ウブドのメインロードを曲り、アクセスします。

「Four Seasons Resort Bali At Sayan」の看板

そしてお馴染みのセキュリティゲートを通ります。

セキュリティゲート

車寄せに到着すると、まずは到着の儀式として好きな色の腰巻きをつけました。

そして歩いて橋を渡ります。

ここがアライバルにおける感動のポイントでした。

アライバルの感動ポイント

正面に大きな蓮池があり、その奥にウブドの大きな森が広がっていました。

それは建築と自然が融合したとても素晴らしい景色でした

この蓮池はボウル型をしており、これはバリ文化に根付く循環や豊穣を表現する形なのです。

先端の方にはベンチがひっそりと置かれ、雄大な自然を味わう静謐な空間が作られていました。

先端に置かれたベンチ

橋の反対側から見る

ここでリゾートマップを載せたいと思います。

アライバル体験は「A」の橋を渡る途中で味わうことができます。

リゾートマップ【参照】https://www.fourseasons.com/sayan/getting-here/

ウブドの風が心地よく抜けるチェックインラウンジ

蓮池から階段で下っていくと、チェックインラウンジがありました。

蓮池から降る階段

着くと同時に演奏が始まりました。バリ伝統のガムラン演奏です。

ガムラン演奏

ラウンジのある棟は楕円の平面形状で、ラウンジは円弧状に広がっていました。

ラウンジを上から見る

そこでチェックインを行います。

ウェルカムドリンクを頂きながら、心地よい風を感じ、早くもホテルの雰囲気に心をほぐされました。

チェックインラウンジ

このラウンジは、2段になっており、腰壁の下にさらに席があります。そこでは水盤を前により、渓谷を近くに感じながら過ごすことができます。

2段構成のラウンジ

ラウンジからの眺め

静謐なバリモダンテイストのメゾネット客室

チェックインを終え、客室へと向かいます。

エレベーターが無いので、階段で行きました。重い荷物はスタッフさんが持ってくれたのですが、大変そうでした。

客室へ向かう階段

客用廊下は半屋外になっており、通路がスロープになっていたのは新鮮でした。

スロープになっている客用廊下

吊られている構造も面白い

雨が降った後はよく滑るので、スロープは危険であると体感しました。

今回宿泊したのは「One-Bedroom Duplex Suite (170㎡)」の部屋です。

One-Bedroom Duplex Suite (170㎡) ※宿泊したのは反転プラン【参照】https://www.fourseasons.com/sayan/accommodations/suites/one_bedroom_duplex_suite/

ここは、ロビーを中心に左右にスイート客室があるという、ビルディングタイプになっています。

ホテルには全部で60室ありますが、このビルディングタイプが18室、ヴィラが42室あります。

客室に入ると、モダンなバリ風のリビングが出迎えてくれました。

リビング内観

モダンですが一つ一つが天然素材で手作業の味がある内装でした。

メゾネットタイプで吹き抜けがあるので、窓も大きく設けられています。

吹抜けの大きな窓

客室の下階はベッドルームとバスルームになっています。

部屋には所々にオブジェが置かれたニッチがあったり、また螺鈿の家具があったり、ユニークな仕掛けのあるブラインドなど、ひとつひとつのものにこだわりを感じました。

壁のニッチ

木製のブラインド

階段手すりのディテール

リビングのある上階にはトイレと、テラスもあります。

上階のトイレ

テラスはテーブルと椅子2つが置かれたこぢんまりとしたスペースですが、ここでインルームダイニングを楽しむのには贅沢な景色が広がっています。

上階のテラス

テラスからの眺め

下の階にはより広いテラスがあります。こちらにはアウトドアベッドが置かれ、より優雅に過ごせるようになっています。

テラスとアウトドアベッド

下階テラスより見る

テラスは木板貼りで、手摺も木と、工業化されたものが使われていないところに強いこだわりを感じました。このクラフト感がとても味があります。

テラスの木板貼り

テラスの手すり

ベッドボードの壁は木彫りのパネルとなっており、照明を当てると立体感が増して豪華な空間となります。

ベッド背面の木彫りパネル

立体感のある木彫り

ベッド横の両開き扉を開けると、テレビが仕込まれていました。

さらにフリッパードアとなっていて、細部までデザインが施されていると感じました。

収納されるテレビ

バスルームはクローゼットとも繋がっています。バゲージも兼ねており、十分な広さがありました。

バスルームの扉

バスルーム

クローゼット

クローゼットはバスルームとは両引き戸で仕切ることもできます。

クローゼットからバスルームを見る

洗面は2ボウルで、緑のタイルがとても印象的でした。

2ボウルの洗面台

浴槽の窓から入ってくる光がこのバスルームをとても温かみのある空間に仕上げていて、つい長居したくなる空間でした。

 

他に、ガラス張りのシャワールーム、トイレもあります。

ガラス張りのシャワールーム

トイレには窓が付いていました。ホテルブロックということで閉鎖的にならないように、客室内に窓を設けられるよう、建物の形も考えられています。

ただの真四角の建物の中に客室を納めるのではなく、本来はこのような設計をするべきだと、背筋を正されました。

邸宅風のジムで気持ち良くトレーニング

2階にはウェルネスエリアがあり、廊下を抜けると中央の大階段がある部分にレセプションがあります。

ジムへ向かう廊下

ジムのレセプションと大階段

ここでエクササイズのアクティビティを申し込んだり、ドリンクを購入したりもできます。

レセプションで売られるドリンクと軽食

レセプションに面したところにジムがあります。

ジムに行くと「また来たね。ようこそ。」と快い挨拶をしてくれました。

ジム内観

器具は満遍なく揃っており、ガラス張りで外のジャングルを見ながらエクササイズすることができます。

ジムの内装もデザインされており、天井の木パネルが邸宅風で、優雅な内装のもと気持ちよく使うことができました。

気持ちよくトレーニングできる環境

ジムの一角にはデトックスウォーターやバナナも置かれていました。

特別感のある貸切ジャグジー

そして、このホテルでの1番のお気に入りポイントを紹介したいと思います。

それがアウトドアジャグジーです。

アウトドアジャグジー

ジムの前にあり、インフィニティプールのようなのですが、小さくひとつひとつ仕切られており、3箇所に分かれています。

柱で区切られたジャグジー

それぞれプールベッドが2つ置かれているので、貸切ジャグジーのように使うことができます。

水温も異なり、左側が36-38度、中央が38-40度、右側が常温となっています。

左側が人気でしたが、個人的には露天風呂くらいの温度が好きなので、中央のジャグジーばかり使っていました。

中央のジャグジー

行ったのがローシーズンということもあり、宿泊者自体が少なかったので、いつでも自由に使えました。

森を眺め、風を感じながらジャグジーに入っていると、ずっとそこにいたい気分になりました。

非常に贅沢な空間でしたし、この空間がデザインされたのが約30年前ということで、衰えることのない価値とはこのことだなと思いました。

このホテルでの1番のお気に入りポイントでした。

ウェルネスエリアに設けられたサウナ

ウェルネスエリアはジムだけではなく、サウナもあります。

レセプションに面したところにあり、更衣室やトイレ、シャワー室もそちらにまとまってあります。

更衣室の内観

さすがラグジュアリーホテルということもあり、体の回復にもフォーカスした施設が充実しています。

ジムやジャグジーを使った後、サウナを使いました。サウナはスチームとドライの2つあります。

サウナ

ロッカーは鍵を受け取って使うことができます。

ロッカー

贅沢なウェルネスエリアでした。

アユン川の音が癒しのアウトドアプール

ロビー棟から少し歩いたところにアウトドアプールがあります。

アウトドアプール

プールバー(ダイニング)の「Riverside」も併設しています。

アユン川に面しており、川の流れる音を聞きながらプールでの優雅な時間を過ごせます。

プールは2段構成になっており、手前が水深約1.4mで川側が1.03mでした。

2段構成のプール

そこまで大きなプールではないのですが、他に利用者がいなかったので開放的な気分になれました。

癒しの世界観が作られたスパ

このホテルのスパエリアは素晴らしいです。

バギーでスパの看板の立つところで降り、そこから階段で少し下ったところにあります。

バギーを降り、階段を下る

雨が降っている場合は傘を借りて向かいます。傘はさすがフォーシーズンズというだけあり、がっしりとした作りで安定感がありました。

そしてレセプション棟に入ると、右側がレセプション、左側がショップになっていました。

レセプション棟

レセプションの内観

ショップの内観

スパとしての落ち着きのある空間で、とてもリラックスできました。

帰りのバギーを呼んでいる間もこちらでドリンクを頂きました。

頂いたドリンク

トリートメント室へは、レセプション棟の中央にある扉を開け、外へ出ます。

正面がリラクゼーションラウンジでオープンエアになっています。

リラクゼーション

このスパエリアは分棟形式になっており、期待感の高まる通路の作りが良かったです。

期待感の高まる通路

トリートメント室は計7室あります。

5室がダブル、2室がシングルになっています。

トリートメント室と更衣室は一度屋外の玄関部分を介して繋がっています。

屋外を介してトリートメント室や更衣室が置かれている

スタッフさんによるとここのスパで一番の特徴はウォーターベッドとのことでした。

ウォーターベッド

見せてもらいましたが、ベッドが水枕のようにプニプニしていました。

他にも、チャクラシャワーというものが備え付けられたベッドや、サウナの置かれた更衣室も見せてもらいました。サウナは日本製らしいです。

チャクラシャワー

アウトドアバスも魅力的でした。

施術後にここでリラックスする時間は最高だろうと思います。

アウトドアバス

スパを案内していただいている途中に、このリゾート内に虫がかなり少ないと思っていたことを伝えると、「虫を駆除する専門家が3人おり、交代制でやっている」と言っていました。

スパエリアは池もありますが、上手くケアできているなと感じました。

徹底的に管理されているため虫が少ない

今回はスパを受ける時間がありませんでしたが、いつかここのスパを受けてみたいと強く思いました。

階段が象徴的なオールデイダイニング

ロビー棟の3階にオールデイダイニング「Ayung Terrace」があります。こちらで朝食を頂きました。

ロビーやウェルネスエリアと螺旋風の階段で繋がっているのは圧巻でした。

螺旋階段風

下から見た階段

朝食はハーフブュッフェ形式で、さすがフォーシーズンズと思えるかなりハイクオリティな料理ばかりでした。

ビュッフェカウンター

フルーツもたくさんある

接客も他のバリのホテルと比較して、より格が高い感じで、違いは顕著に感じられました。シティ感と言うのが的確かもしれません。

レストランはオープンエアではありますが、正面のみ開放された感じなので、風の通りはラウンジの方が良かったです。

レストランの内観

テラス席

地中に隠れるヴィラ

宿泊したのはホテルブロックだったので、ヴィラも見せてもらいました。

ヴィラへはロビーからバギーでアクセスできるようになっています。

ロビー横のバギーステーション

今回見せてもらったのは、ヴィラNo.20の「Riverfront One-Bedroom Villa (340㎡)」です。

ユニークなのはヴィラに到着した時に、建物ではなく、東屋だった点です。

Riverfront One-Bedroom Villa (340㎡)

実際のヴィラはその真下にあり、東屋はちょっとした寛ぎのためのスペースになっていて贅沢に感じました。

客室へと下る階段

スタッフさんによると、コンセプトは「水面から顔を出した時の恍惚感」ということで、ヴィラから階段で上がって顔を覗かせた時に世界が広がっている様子は上手く空間作りがなされていると思いました。

池が張られている

それはアライバルの蓮池とリンクしたデザインでした。

階段を下るとまずミニバーの置かれた半屋外のリビングがありました。

半屋外リビング

ベッドルームは室内にあり、正面にはプライベートプールがあります。

ベッドルーム

プライベートプール

ベッドルームの奥がバスルームで、ホテル棟とは少し異なった内装で、浴槽や洗面の側面の螺鈿はとても高級感がありました。

バスルーム

洗面の側面の螺鈿

このヴィラはコネクティングになっているのですが、屋外テラスの部分がコネクティングになっている仕様で興味深かったです。

屋外のコネクティングドア

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おわりに「川の音」

以上、Four Seasons Resort Bali At Sayanの紹介でした。

建築的なコンセプトでリゾート全体がまとまっているホテルだなと思いました。

第一にアライバル体験、そしてリゾートで過ごす中で感じる心地よさ、というものが非常に上手く作られているなと感じました。

アユン川に面したホテルということで、どこにいてもその川の音が聞こえてくる優雅さを体験でき、癒しの滞在となりました。

Four Seasons Resort Bali At Sayan 建物概要
所在地:Jl. Raya Sayan, Sayan, Kecamatan Ubud, Kabupaten Gianyar, Bali 80571, Indonesia
敷地面積:約7.3ha
設計:John Heah
インテリア:Design Studio SPIN
客室数:60室 (スイート18、ヴィラ42)
開業:1998
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