2019-02

建築

フランスの代表的コルビュジェ建築6選

はじめに 2019年1月にコルビュジェ建築を見るためにフランスへ行ってきました。ル・コルビュジェは近代建築の巨匠として「近代建築の五原則」を唱えた人でもあります。近代建築の五原則とは、ピロティ、屋上庭園、自由な平面、自由な立面(ファサード)、水平連続窓です。 それらを設計することによる効果を実際に見学して体験してきました。コルビュジェには個人邸宅から集合住宅、修道院など幅広い設計作品があります。フ...
建築

ヴォイドを使って自然光を届ける「ル・コルビュジェのアパルトマン,アトリエ(Appartement-Atelier de Le Corbusier)」

はじめに フランスのパリにあるル・コルビュジェのアパルトマン,アトリエに行ってきました。ここはコルビュジェの設計したラ・ロッシュ邸と同じく16区にあり、これらは共通チケットで見学することができました。 周囲の一連の建物の中でこのアパルトマンだけモダニズム的であるので外観は分かりやすいです。コルビュジェの集合住宅はユニテ・ダビタシオンが有名ですが、都市計画的で自己完結的なユニテ・ダビタシオンとは異な...
建築

山小屋的な安らぎと寛ぎ「museum as it is」

はじめに「千葉の山奥へ向かう」 2019年にmuseum as it isに行ってきました。この美術館は住宅設計をメインにする建築家、中村好文さんが設計しました。 簡単にアクセスできるような場所ではないのですが、懇願の場所にやっと行くことができました。 敷地は千葉県の長生郡にあります。東京都23区内からだと車で1時間から1時間半程度の距離です。 中村好文さんは設計する建物を作品として作るのではなく...
海外

ガラスの膜を纏った幻影的な建築「フォンダシオン・ルイ・ヴィトン(Foundation Louis Vuitton)」

はじめに「まさにフランク・ゲーリーの形」 フランスのパリにあるフォンダシオン・ルイ・ヴィトンに行ってきました。 パリの16区という西側のエリアにあり、観光でも行きやすい場所にあります。 設計はこの建物形態から想像できると思いますが、アメリカの建築家フランク・ゲーリーです。 2014年に完成した建物で、これぞゲーリーという形です。 屋内では私設美術館としての展示と、ゲーリーが設計したこの建物自体の設...
建築

ロンドン金融街を散策する《イギリス旅》

はじめに イギリスのロンドンにある金融街(シティ・オブ・ロンドン)を散策し、建物を見てきました。金融街には個性的なデザインの高層ビルが点在しています。また現在進行形で建設中の超高層ビルもあり、それらの高層ビルはセントポール大聖堂への視界を確保できるように配慮しながら建てることが求められています。そしてこの金融街はスーツを着た会社員が多く、観光地のシーンとは一変します。 20フェンチャーチ・ストリー...
建築

汎用性を生む”さりげなさ”を設計する「ラ・ロッシュ邸(Maison La Roche)」

はじめに フランスのパリにあるラ・ロッシュ邸に行ってきました。設計はル・コルビュジェと従兄弟であるピエール・ジャンヌレです。ラ・ロッシュ邸は1925年に完成しました。施主のラ・ロッシュは美術品を飾るギャラリーが欲しいということで、そのための部屋が作られています。代表作であるサヴォア邸より前に作られていますが、ここでもコルビュジェの提唱する”近代建築の五原則”を感じることができます。 水平連続窓のあ...
建築

本のテクスチャ化と空間の高濃度化「ストックホルム市立図書館(Stockholms stadsbibliotek)」

はじめに「人を惹きつける図書館」 ストックホルム市立図書館はスウェーデンの首都ストックホルムにあり、北欧を代表する建築家の一人、グンナール・アスプルンドによって設計されました。 1928年に完成した建物ですが、今もなお多くの人を惹きつけています。衰えることのない、時代とともに貴重性が増していくような建築デザインとしてとても勉強になる場所です。 ✔︎あわせて読みたい”アスプルンド作品” ・吹雪のスト...
建築

コルビュジェから学ぶ建築空間「ラ・トゥーレット修道院(Couvent de la Tourette)」

はじめに フランスの都市リヨンにあるラ・トゥーレット修道院に行ってきました。 近代建築の巨匠、ル・コルビュジェが設計したこの修道院は数々の建築家が称賛しています。 しかし実際のところ、それがどのくらいのものなのかは自分で体験してみないと分かりません。 評価が高いものでも自分がどう感じるか、善し悪しもその理由を考えてみる必要があります。 コルビュジェの影響は世界に広がり、日本にもその系譜を残してきま...
建築

テーマパークのような家具ショールーム「ヴィトラ・ハウス(VitraHaus)」

はじめに 建築の聖地とも言うべき、ヴィトラ・キャンパスに行ってきました。場所はドイツなのですが、国境近くにあるため、アクセスはスイスのバーゼルからが行きやすいです。 そのキャンパスの敷地内には名だたる建築家たちが設計した建物が沢山あります。例えばザハ・ハディド、フランク・ゲーリー、安藤忠雄さんです。 そしてヴィトラ社の家具ショールームであるヴィトラ・ハウスは、ヘルツォーク&ド・ムーロンの設計です。...
建築

最上階のスカイガーデンからロンドンを一望「20フェンチャーチ・ストリート(20 Fenchurch Street)」

はじめに 20フェンチャーチ・ストリート(20 Fenchurch Street)はイギリスのロンドンにあり、そのロンドンの中心部分と言えるシティ・オブ・ロンドン(金融街)の高層ビル群を形成する建物の一つです。 ウルグアイ出身の建築家、ラファエル・ヴィニオリ(Rafael Viñoly)によって設計され、2014年に完成しました。 高さは約160mあります。近くにある、ノーマン・フォスターの設計し...
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