2036年に建替えが迫る”3代目”歴史的ホテルに宿泊|帝国ホテル東京

ホテル

はじめに「3代目帝国ホテルに宿泊」

帝国ホテル東京に宿泊してきました。1890年に開業したホテルですが、現在の建物は”3代目”にあたります。

”2代目”はフランク・ロイド・ライトが設計したことでも有名です。

そして2036年には、”4代目”帝国ホテルに建替わる予定です。こちらは田根剛さんがデザインを手掛けています。

昨今の外資系ファンドによる買収も多い中、100年以上の年月を建替えを経ながら、同じホテルで存続しているのはとても素晴らしいことだと思います。

本館が解体に着手するのは2030年の予定なので、まだ期間はありますが、3代目の姿をしっかり目に焼き付けておきたいと思い、今回宿泊してみることにしました。

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日本らしさの現れる客室

外来利用も多いホテルだけあり、チェックインの時間帯はロビーがかなり混雑していました。

ロビーラウンジである「ランデブーラウンジ」は打合せや商談で使う人も多いです。

ランデブーラウンジ ※朝イチのため空いている

1階のフロアマップは次のとおりです。ロビーの大空間が特徴的であることが伝わってきます。

1階フロアマップ
【参照】https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/facility-access/floor-map

今回宿泊したのは本館の12階です。

エレベーターの台数が8基と多いので、待つことも少なく快適でしたし、ホールにはスタッフさんが常駐しており、案内やサポートも丁寧でした。

エレベーター内の装飾は豪華で、帝国ホテルらしい風格が感じられました。

エレベーターの天井装飾

12階で降り、カードキーをタッチし自動ドアを開けて客室ゾーンに入ります。

12階エレベーターホール

セキュリティのかかった自動ドアを抜け、客室へ

このセキュリティの作り方は、最近はあまり見られない独特な形だと思います。多くはエレベーターにカードキーをタッチして自分のフロアに向かう形式です。
※これには17階にレストランがあり、外来利用ができるということも影響していると思います。
客用廊下は白を基調とした格式ある雰囲気でした。

客用廊下

客室ドア

今回宿泊した部屋は、スーペリアルームで32㎡の広さです。

スーペリアルーム

広さだけ見ると、ラグジュアリーホテルとは呼ぶにはやや控えめですが、気品のある家具やインテリアからは歴史あるホテルならではの品格を感じました。

ベッド周り

ミニバーとテレビ台の家具

ミニバーの引き出しの中

玄関ドアとクローゼット

客室の間取りを載せておきます。洗面所の角が取れていることも空間の印象として大きかったです。

レギュラーフロア スーペリアルーム(32㎡) 間取り ※宿泊した部屋は反転プラン
【参照】https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/stay/room/main-superior

角が取れた部分(写真左)

バスルームには浴槽もあり十分な広さです。

バスルーム

「さすが日系ホテル」と思ったのが、自動お湯張りボタンがあったことです。

お湯張りボタン

外資系など、ほとんどのホテルでは手動が多く、どれだけ豪華なホテルでもお風呂の機能性で言うと自分の家の方が便利というギャップをいつも感じていましたので、好印象でした。

排水溝の開け閉めはボタン式となっていましたが、この電動化は過剰かなとも思いました。

そして、洗面所の壁にティッシュボックスが埋め込まれているのも珍しいなと思いました。

ティッシュボックスが埋め込まれた壁

使いやすい一方、生活感も出やすい点は少し気になりました。

バスアメニティは、MIKIMOTO COSMETICSの帝国ホテルオリジナルパッケージとなっています。※インペリアルフロア、スイート客室は別のアメニティのようです。

バスアメニティ
【参照】https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/stay/service/amenity

最近はボトル型でなく、このようなパック型のアメニティもよく見かけるようになってきました。

また、室内にはタッチパネルが用意されており、ドレープやレース、照明、空調の操作が可能です。

さらにジムやプールの混雑状況も見ることができ、こうした点は外資系と遜色ないクオリティになっていました。

建替え計画について、案内してくれたベルスタッフの話では、外資系ホテルのリニューアルが続いている影響もあると言っていました。

確かにパークハイアット東京もリニューアルしましたし、日系ですとオークラ東京が建替わっています。

8階と20階に分かれたウェルネスエリア

帝国ホテルではプールやジムを無料で使うことができます。

ジムは本館の8階で、客室の一角を転用したような場所にありました。

ジムの出入口

ジムの内観

建替え後は外資系を凌ぐようなジムになるといいなと思いました。

ウェアやシューズは無料でレンタルできますが、見た目が中学校の体操着のようだったのは少し残念でした。

プールはタワー館の20階にあります。本館客室からですと中2階で降りタワー館に移動して別のエレベーターに乗ります。

本館中2階フロアマップ
【参照】https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/facility-access/floor-map

タワー館中2階フロアマップ 【参照】https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/facility-access/floor-map

中2階の連絡通路

プールはガラス天井になっており開放感がありました。

プールの内観

このくらい外を感じられると気持ちいいなと思いました。サイズは17.5m×4.5mなので少し小さめです。深さは1mで、最近主流の1.2mと比較すると少し浅めでした。

プールにいたスタッフさんの話では、建替え後はプールがなくなるかも知れないということでした。

更衣室の横には浴場とサウナもあり、これらも無料で利用できるのは嬉しいサービスでした。

更衣室や浴室、サウナは20階、プールは階段で下がった19階部分にあります。フロアマップを載せておきます。

タワー館20階フロアマップ
【参照】https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/facility-access/floor-map

プールへアクセスする階段

日本初のバイキングを体験

朝食の会場は4つから選ぶことができるのですが、本館17階のレストラン、インペリアルバイキングサールにしました。

ここはビュッフェ形式なのですが、日本で最初にバイキング形式を導入したのが帝国ホテルなのだそうです。

ビュッフェ形式

160席と広く、外来利用もでき、ビジネスパーソンが多くいたのも特徴的だと思いました。

そして、料理は何を食べても美味しく、フルーツはみずみずしくて甘く、パンは食感にこだわりを感じました。

お皿を下げてくれたり、コーヒーを入れてくれたり、スタッフさんの心配りもきめ細やかで、気持ちよく過ごせました。

広いレストラン内

レストランのある17階のフロアマップを載せておきたいと思います。

17階フロアマップ
【参照】https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/restaurant/sal

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おわりに「次の帝国へ」

以上、帝国ホテルの宿泊体験でした。「グランドホテル」と呼ばれるだけあり、1階、地下1階に広がるレストランやショップの充実ぶりはまさに「帝国」でした。

宴会や会議利用をしている人々もおり、ホテル全体のキャパシティの大きさを感じました。

建替え後の4代目帝国ホテルがどのようなサービス、付帯施設を備えるのか、とても楽しみです。

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