最上階のスカイガーデンからロンドンを一望「20フェンチャーチ・ストリート(20 Fenchurch Street)」

最上階のスカイガーデンからロンドンを一望「20フェンチャーチ・ストリート(20 Fenchurch Street)」

はじめに

20フェンチャーチ・ストリート(20 Fenchurch Street)はイギリスのロンドンにあり、そのロンドンの中心部分と言えるシティ・オブ・ロンドン(金融街)の高層ビル群を形成する建物の一つです。

ウルグアイ出身の建築家、ラファエル・ヴィニオリ(Rafael Viñoly)によって設計され、2014年に完成しました。

テムズ川越しに見る、ロンドンの高層ビル群

高さは約160mあります。近くにある、ノーマン・フォスターの設計した有名なビル、30セント・メリー・アクスは約180mです。

テムズ川を挟んで対岸から見てみると遠近感からか、20フェンチャーチ・ストリートの方が高く見えました。そして、この金融街エリアには続々と高層ビルが建ってきています。

最上階に広がる緑地

20フェンチャーチ・ストリートはオフィスビルなのですが、一般の人も最上階には入ることができます。34階までがオフィスになり、35階から37階までが「スカイガーデン」という、カフェとレストランを内包する公共スペースになっています。

事前に予約をし、スカイガーデンに到着すると3層分近い気積の大空間が現れました。そこには階段に沿って緑化がされていました。

※屋上に入るには事前予約が必要でした。予約は無料でしたが、行く時間を事前に選ぶ必要があり、更には外で順番待ちをする必要もあるため、すぐには入ることはできませんでした。屋上にあるレストランを予約している人は優先的に上がることができるようです。

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階段を上り下りしてみる

最上階のスカイガーデンは階段によって2つのフロアが一体空間の中に設けられています。

テムズ川の方を眺望できるカフェのある側と、30セント・メリー・アクスなど金融街の建物群を間近で見られるベンチの置かれた側です。

階段は植栽に沿って外周部に設けられていて、上る際は植栽が多く視界に入り、降る際はガラス張りの建物越しにロンドンの街並みが視界に多く入ってきます。

そのため、街に向かって降りていくような体験のできる下りの方が個人的には好きでした。この階段は非日常体験をさせてくれる場としての演出装置となっていました。

屋外に出てロンドンの夜景を一望する

スカイガーデンは最上階ということもあり屋上テラスが設けられています。そこからはテムズ川方向を望むことができます。とても都会的な景色で、ロンドンというロケーションを決定付けるのはタワーブリッジやセントポール大聖堂、ザ・シャードなどです。

ザ・シャードはレンゾ・ピアノによって設計されたロンドンで最も高い建物ですが(2019年2月現在)、このような現代的な超高層ビルは資本主義の中で続々と現れてくるため、ロンドンの光景もまだまだ変わっていきそうです。

実際にこの20フェンチャーチ・ストリートや30セント・メリー・アクス、ロイズ・オブ・ロンドン、リーデンホールビルなどのある金融街は新しい超高層ビルが建設中で、「22ビショップスゲート」がもうすぐ完成しそうでした。

高層ビルは自ずと眺望が良くなりますが、その眺望も近くに立つ高層ビルに塞がれるのが時間の問題かもしれません。

おわりに

以前にロンドンに行ったことのある数人から、「ロンドンと東京は似ていた」と聞いたことがあります。確かに機能的な交通や街区のまとまり方、高層ビルが林立する様子は似ているかもしれません。

ただ、西欧には西欧文化が現れた建物がしっかりと見られます。20フェンチャーチ・ストリートの建物前面にはアール・ヌーヴォ的な装飾の建物が見られたり、建物高さが揃っていたり、これには文化が表れていると思います。

対して、東京には独自文化は見られにくいです。言うなれば戦後のスプロール化の結果と、現代的な刷新のせめぎ合いは見られるかもしれません。そんな比較をしてみました。

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