はじめに「全国展開するネストホテル」
沖縄にあるネストホテル那覇西に行ってきました。
こちらは宿泊特化型のホテルで、質の良いデザインや空間ながらも、リーズナブルに泊まることができるホテルです。
“ネストホテル”はここ那覇のほか、東京半蔵門や大阪梅田、京都四条烏丸、広島八丁堀など全国的に展開しており、そのどれもが泊まってみたくなるようなデザインになっています。
それでは紹介していきます。
沖縄旅のアクセスが良い旭橋
ネストホテル那覇西は、ゆいレール旭橋駅より徒歩7分の距離にあります。
旭橋は那覇空港から5駅目というアクセスの良さがある場所で、さらに沖縄各地へ向かうバスターミナルもここ旭橋にあります。
観光としてもビジネスとしても拠点とできるホテルです。
旭橋駅からまっすぐ歩いて行くと、ゆとりのある敷地に植わった植栽やベンチなど、豊かな外構が現れます。
その敷地に立つ建物が、今回宿泊したネストホテル那覇西になります。
お洒落なカフェのようなエントランスデザイン
外観は1階部分に木目調のタイルが使われており、また等ピッチに並んだ装飾とその照明がホテルっぽい風格と、カフェのような親しみのある雰囲気を出していました。
外から見ると、気になって入ってみたくなるような賑わいが感じられました。
中に入ってみると、緑のタイルがアクセントとなり、木調の空間がより際立って見えました。
写真で見ると要素の一つ一つに目が行きがちですが、実際に全体として見た時にすごく魅力的に移りました。
エントランスロビーでいいなと思ったのは、エレベータの壁面でボーダータイルが腰位置で切り替わっていたところです。
ヨーロピアンなテイストも感じられました。
インテリアの連続を感じる客室フロア
チェックインをし、貰ったカードでエレベーターのセキュリティパネルにタッチし、客室フロアへ向かいます。
客室フロアは緑のクロスが空間の主役になっています。
1階にも緑のタイルが使われていて、その連続性が客室フロアにも現れています。
よくよく見ると床のカーペットにも緑が入っています。カラースキームが秀逸だなと思いました。
そして建築的には、PSなどの点検扉の枠を隠しているところが丁寧な設計だなと思いました。
あまりお金はかけられないけれど限られた予算で空間を上手く纏めているなと思いました。
正直、1泊1万円を切るようなホテルでここまで出来れば素晴らしいと思います。
コンパクトに、そして付加価値を捻出した客室
今回宿泊したのは19㎡のツインルームですが、ほとんどの客室が20㎡以下で構成されています。
部屋の間取りは一般的な都市型ホテルと同様、玄関ドアを開けると廊下があり、その横にトイレ・洗面・浴室が一体のユニットバス、そして奥に寝室という配置です。
一般的な間取りですが、インテリアの個性がコンパクトな客室を魅力的にしていました。
例えば床のカーペットです。ランダムなチェック柄が途中で切り替わるデザインになっています。
そして、家具が小さいながらもきちんと設けられています。
ミニバーにソファ、テーブル、それらは大きいと狭狭しいですが、小さいながらも存在することで空間の変化が生まれます。
その変化は部屋の中でのさまざまな動作、行為と絡んできて、結果それが満足度や居心地の良さに繋がってきます。
ベッドボードの間接照明とその上の長棒もいいなと思いました。
ベッドボードのデザインで遊ぶというのは、事例を見てもあまりやられていない手法ですが、魅力的だと思う要素として、結構効いているとおもいます。
例えばザ・ノットというホテルがありますが、そこもベッドボードをデザインの中心として捉えているくらい遊んでいて、私のお気に入りホテルです。
おわりに「安くてお洒落なホテル」
以上、ネストホテル那覇西の紹介でした。
安くいいものを提供するというのは難しいことですが、ネストホテル那覇西はそれを実践したホテルだと思います。
予算はあまりないけれどちょっといい感じのホテルに泊まりたいという時にはぜひお勧めしたいです。
ネストホテル那覇西 建物情報 | |
住所 | 沖縄県那覇市西1ー20ー19 |
建築主 |
三菱地所 |
運営 |
ネストホテルジャパン |
設計 | フジタ |
インテリア | ドイルコレクション |
施工 | フジタ |
敷地面積 |
約627m2 |
延床面積 |
約3,830m2 |
構造 | RC造 |
階数 | 地上13階建 |
オープン |
2022年3月 |
客室 |
143室 |
客室面積 |
15.18〜21.89m2 |