ドバイの人工島、パーム・ジュメイラのホテルに宿泊|Aloft Palm Jumeirah

海外

はじめに「ユニークな建築の集うドバイ」

ドバイに行ってきました。日本でも旅行する人の多いドバイですが、私は今回初めて行きました。

ドバイ国際空港に近づく際に飛行機から見たドバイの夜景は、なんだかテーマパークに降り立つかのようなワクワクが感じられました。

ドバイにはユニークな建築がたくさんあります。ブルジュ・ハリファや未来博物館、万博会場も見ましたが、今回は島ごと開発したパーム・ジュメイラとそこで滞在したホテル「Aloft Palm Jumeirah」について紹介していきたいと思います。

スポンサーリンク

ドバイの人工島、パーム・ジュメイラ

パーム・ジュメイラは、UAE政府が所有するデベロッパー、ナキール(Nakheel)が作った人工島です。

※ドバイにあるパーム・アイランド3島の一つで、他にパーム・ジュベル・アリとザ・ワールドもあります。

島はヤシの木の形をしており、木の枝のように16本の陸が伸びています。ここはヴィラやサービスアパートメント、ホテルなどが立っている巨大な島で、ドバイトップクラスのホテルが集結しています。

パーム・ジュメイラは2001年に建設を開始し、2006年から宅地分譲が始まりました。先ほどヤシの木の形をしていると言いましたが、樹冠のように三日月型の島が外周を覆っています。

実はこの「三日月島」には、防波堤の役割を果たしているという工学的な意味もあります。

そして、上空から見てみると分かりやすいですが、「ヤシの木島」と「三日月島」は陸続きにはなっていません。それがどうなっているかというと、海底トンネルで繋がっているのです。

上空から見るパーム・ジュメイラの形状

ホテルまでタクシーで向かう際に、海底に潜り込んでいく様子を体験できました。実はこの海底トンネル、日本のゼネコンである大成建設が担当しています。2008年に竣工しました。

私は島には配車アプリ「Careem」で予約し、タクシー(Hala taxi)で行きましたが、島の頂点にあたる「Atlantis, The Palm」まではモノレールでも行くことができます。

ホテルに向かうまでに、「Atlantis The Royal」を発見しました。ここは2023年に開業したホテルで、KPFが設計しました。

Atlantis The Royal(ビーチから撮影)

ニュースでは知っていましたが、実際を目の当たりして圧倒されました。その積み木のような建築はシンガポールの「The Interlace」を思い出しました。

また、安藤忠雄さんの設計したアルマーニのホテル「Armani Beach Residences Palm Jumeirah」が2026年に完成予定です。

リゾートホテルと化したアロフト

Aloft Palm Jumeirah

さまざまなリゾートホテルを通り過ぎ、今回宿泊した「Aloft Palm Jumeirah(アロフト・パーム・ジュメイラ)」に到着しました。

島の先端に位置しているので、島に入ったと思ってからも距離が長かったです。ドバイ名物の人工島にどうしても宿泊したく、でもなるべく宿泊費は抑えたいと考えていて見つけたのがこのアロフトです。

これまで他のアロフトにも泊まったことはありますが、本当にあのアロフトかと思うくらいの豪華さや共用施設の充実ぶりがありました。

アロフトのロビー

オーシャンビューのテラス付き客室

アラビア湾が目の前にあるため、オーシャンビューの客室に宿泊しました。その客室にはテラスもついていて、テーブルと椅子が置かれており、そこでまったりと過ごすことも可能でした。

テラスのテーブルと椅子

テラスからの眺め

部屋の広さはアロフトらしく27㎡でしたが、約2.7mある天井に対して窓も天井いっぱいまであり、そしてテラスに出られるという構成だったので、とても開放感を得られました。

開放感のある客室

テラス側から見た客室

机や荷物置き、ミニバーなども備わっていました。

ひとまとまりになった机・荷物置き・ミニバー

今回行ったのが3月で、1日の気温が20〜30度くらいで推移するドバイ観光をしやすい季節で、窓を開放しておくと気持ちのいい風が入ってくるような気候でした。

これが8月、9月となると50度近くまで気温が上がるので、窓を開けて涼むと言うのは難しそうです。

※情報によると8月9月は海の温度も40度まで上がったりして海水浴をする人もほとんどいないのだそうです。

水廻りは洗面、便所、シャワーでそれぞれ空間が分かれていました。シャワールームと寝室の間が半透明で、光が抜けていくのが開放感があって良かったです。

洗面所

便所とシャワールーム

ちなみに客室階の廊下はというと、アロフトカラーを用いたカーペットや照明が使われていました。

客室階の廊下

客室階のエレベーターホール

宿泊者専用ビーチ

部屋から見た側の海は砂浜ではなく、岩によって防波堤が作られており、海水浴をするような場所ではありませんでした。海沿いにはデッキの張られた歩道が作られ、散歩したりランニングする人が見られました。

ホテル前の防波堤と歩行者デッキ

砂浜はというと、ホテルの反対側に1分ほど歩いた位置にあります。砂浜を前面にもつホテルもありましたが、アロフトはホテルから少し離れた位置に、アロフト宿泊者専用のビーチエリアを持ってきました。個人的には、色んな方角を楽しめるのでこのアロフトのスタイルが気に入りました。

ビーチ側のホテルエントランス

アロフト宿泊者専用ビーチ

島に囲われた位置にあるためとても穏やかな海で、入ると浅瀬に透明の魚がいました。海水温は少し冷たかったですが、入っている人は多かったです。

夕刻になると、沈む夕日を眼前に見られました。それはドバイ市街の喧騒から離れ、リゾート地としての穏やかな時間を過ごすのにぴったりな風景でした。

ビーチから見る夕日

ホテルの共用施設

Aloft Palm Jumeirahには、さまざまな共用施設があります。挙げると以下の通りです。

共用施設
・ジム
・屋外プール
・レストラン(3つ)
・バー
・ラウンジ

さすがリゾートというだけあり、都市型のアロフトには無い屋外プールも備わっています。

テラスから見える屋外プール

ジムはこじんまりとしていましたが、利用者は少なかったです。

ジム

また、レストランが3つもあります。朝食会場は地上階のプールに面した場所にあり、その他は2階と最上階にあります。

朝食会場のレストラン

朝食は屋外でも食べられる

ラウンジでは軽食を購入することもできます。少し高かったですが、バナナを1本200円で購入しました。

軽食の買えるラウンジ

ラウンジから見たフロント

これだけ共用施設が充実しているので、このホテルで長期滞在するという選択肢も考えられます。私も1週間くらいのんびりと滞在したかったです。

また、ホテルでは自転車を無料レンタルしていたので借りました。走れる範囲は限られていますが、海沿いをのんびりとサイクリングするのは気持ちよかったです。

海沿いをサイクリング

おわりに「プライベート感」

帰りはホテルの前までシャトルバスが来てくれ、モール・オブ・ザ・エミレーツまで乗せて貰いました。帰りの時は珍しく天候が悪く、いい天気でないとパーム・ジュメイラの魅力も半減してしまうように思いました。

そして、上空から見た島の形は不気味さすら感じる場所でしたが、いざ行ってみると対岸とのいい距離感もあってプライベートアイランドの心地よさを感じました。そこではとても充実した時間を過ごすことができました。ドバイに行く際はパーム・ジュメイラにも行ってみることをおすすめします。

パーム・ジュメイラ

マスタープラン:Helman Hurley Charvat Peacock(アメリカの設計事務所)

Aloft Palm Jumeirah

所在地:Crescent Rd – The Palm Jumeirah – Dubai
設計:Lundwall Architects
客室数:206室
客室天井高:約2.7m
開業:2018年

タイトルとURLをコピーしました