一級建築士の製図は独学で合格可能|体験談に基づくテキスト選び

仕事・資格

はじめに

一級建築士の学科試験の合格発表から製図試験までは1ヶ月しかありません。そして、製図の課題が出されるのも製図試験の3ヶ月前です。

つまり、製図の対策に充てられる時間は限られているということです。しかしそんな限られた時間であったとしても、製図を独学で合格するのは十分に可能であると思っています。

なぜなら私ができたからです。仕事をしながら学科・製図とストレートで合格できたという実績があります。

この記事では、

・独学で製図を合格したい人

に向けて、勉強用のテキストに焦点を当てて書いていきます。

※6時間半ある製図試験の時間配分の仕方など内容については、ほとんどのテキストに書いてありますので、私からは割愛します。

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一つのテキスト選びより多くのテキストを解くことが大切

以前、学科試験のおすすめテキストについて紹介しました。

しかし、学科の場合と違って製図の場合はテキストはどれがいいだとか、中身には大した違いはないと思っています。要は制限時間内で自分が決めた時間配分通りに書き進めていけばいいだけです。

製図の基本的ノウハウは、どの参考書でも同じようなことが書いてあるものです。(図面表現、エスキス、記述などなど)

なのでこのテキストが一番いいですよ、というようなものはなく、手当たり次第、一つのテキストを終え次第、次のテキストへと、どんどんテキストを買って製図の実践回数を増やしていくことが最も大切です。

強いて始めの一冊目を挙げるのであれば

しかしながら、どのテキストでもいいと思います、というのは少々投げやりな気もするので、まず最初に買うなら、という目線でそれぞれ一冊だけ紹介します。

課題発表前にやるならまずこの一冊

製図課題の発表前でしたら「一級建築士 製図試験 独習合格テキスト」が製図試験の全体像を把握するという意味で分かりやすくておすすめです。

5000円以上するので、少し高いと購入を躊躇するかもしれませんが、資格校に通っている人はその何倍もの費用を払っているので、独学の場合はかなり安上がりなものです。

本の表紙には「手順通り進めれば誰でも合格レベルの図面が描ける」と書いてありますが、その通りだと思います。実際に本番でも手順通り進めれば、合格できると思います。

それでも人間には「ミス」がつきものなので、それによって合格不合格が別れてしまいます。そのミスをいかになくすかというのが、問題をたくさん解くということで減らせるのです。

筆者が課題発表後に選んだはじめの一冊

製図の課題発表後は、その課題に沿ったテキストが販売されます。2023年でしたら「図書館」が試験課題でした。製図試験3ヶ月前に課題が発表されてから、「図書館」の問題が作られ販売されます。

その本番を想定した問題をどれだけこなせるかが重要です。ちなみに私の場合は日建学院の「1級建築士 設計製図試験課題対策集」をはじめに買いました。

その後に、それだけでは量が足らないため他の参考書を買い足していきました。なので色々と製図テキストを買うことをおすすめします。

それによって出版社によって違う回答の仕方があることを知り、自分の回答のレパートリーを増やすことにもつながるのです。

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テキストを買う際はこれらも忘れずに

私の失敗談と経験談から紹介すると、製図の勉強をする際にテキストの他に買っておくべきものが2つあります。

それは製図用紙と保管用のA2クリアファイルです。

まず製図用紙ですが、製図テキストにも付属しているものもあるのですが、大体は折られて入っているため、別途で20枚くらい買っておいたほうがいいです。

折られているもので書くと、その折られた箇所で汚れてしまい、製図を美しく書きにくいのです。なので、製図用紙の準備も忘れずにしたいところです。amazonなどのネットでも買えます。

それと個人的なおすすめなのが、A2のクリアファイルです。

自分が書いた製図用紙を保管しておくためのものです。クリアファイルにやったものを保管しておくと、自分がやった量が増えていくことがモチベーション維持に役立ちます。

一番いいのは本番に会場に持っていき、今までこれだけやったんだと自信をつけることで、それは努力の再確認にも役立ちます。これが意外にも私の合格にも影響したと思っています。

かっこよくファイリングしたい方は、少し高いですがポートフォリオでも使える黒のファイルもいいと思います。私はこちら派です。

おわりに

製図の試験は学科合格後の2次試験として受けるもので、2回までは失敗(不合格)が許されるものではあります。

ですが、不合格だったとしても来年があるという気持ちの揺らぎは、不合格に直結すると思います。

なので、ぜひ直近の製図試験で合格してほしいと思い、経験談として今回は紹介させていただきました。

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