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多才な人物×多彩な仕掛け「伊丹十三記念館」

伊丹十三のいた町、松山 伊丹十三記念館は愛媛県の松山市にあります。「いよ立花駅」から徒歩15分ほどで着きます。伊丹十三さんは父、伊丹万作さんの死を機に松山に引っ越してきたらしいです。 伊丹十三さんは子供の頃から独創性があって、絵心があり、料理好きで、俳優をやり、映画監督までもやるなど総じて13もの顔があるとされるほど多彩な人でした。 様々なことに手を伸ばしていたのは、全て映画監督になるための助走な...
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多様なデザインと装飾「渡辺翁記念会館」

はじめに「ローカルに感じる個性」 渡辺翁記念会館は山口県の宇部新川駅にあります。この駅を通る電車、宇部線がなかなか曲者です。行った時は1時間半に一本の間隔で、地方に来ていることを実感させられました。そしてICカードも使えなかったです。 電車でまだICカードのシステムを採用していない地域があることを久々に実感させながらも、逆にローカルさは独自の発展の余地がかなりあるので今後どのようになっていくのかが...
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様々な建築構造が集う《駒沢オリンピック公園総合運動場》

はじめに「公園に集う様々な建築を見学」 東京の世田谷区にある、駒沢オリンピック公園に行ってきました。ここでは様々なスポーツ施設が見られます。 意匠的な部分から構造的な部分まで、建築的に広く見応えのあるものばかりです。 それでは建築視点で建物を紹介していきます。 陸上競技場(設計:村田政真) 駒沢オリンピック公園は都立大学駅と駒沢大学駅の間にある公園です。 ここは1964年のオリンピックの第二会場と...
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建築と都市の再考《福岡建築》

はじめに 福岡に建築を見る旅に行ってきました。個性的なものばかりで見るのが楽しかったのですが、同時に建築の存在する”都市”の方にも目が向く機会にもなりました。それでは紹介していきます。 九州芸文館(設計:隈研吾) 九州芸文館は福岡県南部に位置する筑後船小屋駅を降りると一目散に目に入る施設です。というのも、公園の広大で水平ラインの際立つ場所に建っているから当然でもあります。 屋根と壁が折られていて、...
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HPシェルの素空間「東京カテドラル聖マリア大聖堂」

目に焼きつくシンボリックな形 「東京カテドラル聖マリア大聖堂(1964年竣工)」は東京都文京区にあります。設計は丹下健三さん(1913-2005)です。目白通りからだと先に塔が目に付きます。そしてステンレス板が張られたHPシェルの十字の建物が現れます。 ここは代々木体育館と同時期に竣工しています。構造設計は代々木体育館と同様、坪井善勝さんです。 HPシェルの躯体とステンレスの外装 建物は8つのHP...
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ランドスケープに馴染む丘「ぐりんぐりん」

はじめに「世界的建築家による設計」 ぐりんぐりんは福岡県福岡市のアイランドシティにある体験学習施設です。設計は伊東豊雄さんです。 その名の通りぐりんぐりんとした形が特徴の建物です。とても面白い建物ですので紹介していきたいと思います。 ✔︎あわせて読みたい”伊東豊雄作品” ・風光明媚な大三島を感じ、いざ建築へ「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」 ・自由曲面を内包する多層多質な箱「台中国家歌劇院」 ・丘...
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姫路城を映し出す「兵庫県立歴史博物館」

はじめに「世界の丹下による設計」 兵庫県立歴史博物館は丹下健三(1913~2005)さんの設計で兵庫県姫路市にあります。丹下建築をじっくりと体験するのは初めてでした。 都庁やフジテレビなどに行ったことはあっても、それは子供の頃や世界の丹下を知る前だったので、自然と体験していたに過ぎなかったのです。 ということで、広島のピースセンターをまだ見に行っていなかったので、それに向けて他の作品も見ておこうと...
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高知県産の杉で造った駅舎「高知駅」

はじめに「高知という町に上陸」 高知駅は「高知の玄関口」です。と言っても中心市街地からは徒歩10分以上離れたところにあって、賑やかさが駅周辺にはないところは以前からの課題なのだろうと思います。 高知や香川の駅舎で見たところは高架が多く、どこも線路と直交する通り抜け軸が貫いていて、駅中のベンチでは制服を着た学生たちが談笑しているという風景が印象的でした。 東京では駅がこういった溜まり場にはなりにくい...
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長いアプローチを楽しむ「狭山池博物館」

はじめに「狭山池は日本最古のため池」 狭山池博物館は大阪府の大阪狭山市にあります。わざわざ”大阪”と付いているのは埼玉県狭山市と区別するためなのでしょうか。 検索したら同じ疑問を抱いている人はすでにいましたが、正確なところは分かりません。 池という風景に対しての建築 敷地は日本最古のため池である狭山池に近接しています。設計は安藤忠雄さんです。 建物のボリュームは池や堤防、そして植樹された木々の自然...
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マカオの建築編《香港・マカオ旅②》

はじめに マカオにある建築を紹介します。マカオはポルトガルの植民地であったため、その痕跡が建物として残っているのを見られます。 そしてマカオと言えば「カジノ」です。莫大な資本を投入して作られていく統合型リゾート施設は、普段あまり見られるものではないので新鮮に感じました。 ロバート・ホー・トン図書館 元々はポルトガル人の住宅であったものを香港の実業家が買取り、死後にマカオに寄付され近年図書館の新館が...
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