はじめに「旧首都クラクフ」
ポーランドの都市、クラクフに行ってきました。
なぜクラクフに行ったかと言うと、近郊にあるアウシュビッツ収容所を見てみたかったからです。アウシュビッツについての記事は別で書ければと思っています。
クラクフは日本で言う京都に例えられる都市です。
その理由はと言うと、現在ポーランドの首都はワルシャワにありますが、元々はクラクフにあったためです。
そんなクラクフにはとても魅力的な街並みがあり、素晴らしい教会もいくつもあります。
St. Mary’s Basilica
St. Mary’s Basilicaはゴシック様式の教会で、クラクフを代表とする教会です。
建物は大きく、ファサードの2本の塔はノートルダム大聖堂パリを思い出させるものがありました。
中に入ると、とても荘厳な空間がありました。写真撮影が禁止のエリアだったので撮影はしておりませんが、ゴシック建築の代表作にもなりうるだろう教会だと思いました。
ネット上の写真を引用したいと思います。

参照:https://its-poland.com/attraction/st-mary-s-basilica
青い天井が空間のアクセントとして効きていて、装飾は派手ですが空間全体を覆っており一体感がすごかったです。
また、奥行きに比べ、天井がとても高かったです。そこに天井の高さを求めていたゴシック時代の様子が見て取れました。
また、アプス正面の3つのステンドグラスが魅力的でした。
空間に圧倒され、ずっと居たくなるくらいで、クラクフに訪れたら必ず行くべき場所だと強く思いました。

遠くから見た教会
Bazylika św. Floriana w Krakowie
Bazylika św. Floriana w Krakowieはゴシック様式の教会です。
朝の時間帯に見学しましたが、中には通勤前にお祈りをしているであろう人が沢山いました。
内部は柱周りをはじめとして、金色の装飾が施されていました。空間は突出してすごいわけではないですが、親しみやすい良さがありました。
また、パイプオルガンの演奏が行われており、座ってその音楽を聴きながら過ごした時間はとても貴重でした。
Roman Catholic Parish of the Holy Cross
Roman Catholic Parish of the Holy Crossは集中型の平面形状をしたゴシック様式の教会です。

外観
扉を開け中に入ると、「中央に柱が置かれて奥が見えない構造」だったのが印象的でした。

中央に置かれた柱
構造的に必要な柱なのかは怪しかったですが、初めて目にする柱配置でした。
また、柱の上部は柱を中心に蜘蛛の巣が張り巡らされた様な装飾が施されていました。
それはアプスの方でも、連続する交差ヴォールトの変形系が蜘蛛の巣のようにも見えました。
そして、内部の右手からは窓から光が入ってきているのに対し、左手からは光が入ってこない様になっていました。
左右の対称性がないというところも興味深かったです。
おわりに「ふらっと教会へ」
以上、クラクフの教会の紹介でした。
ここで紹介した教会はクラクフのほんの一部にしか過ぎません。行った際には有名な教会だけでなく、街を歩いている中で見つけた教会にふらっと入ってみるのもおすすめです。
なぜなら、人の感覚に合う教会というのは十人十色だと思うからです。クラクフに行った際はぜひ色んな教会を見てみて下さい。