「歩いて楽しい街・空間」で共通するものってなんでしょうか。
自分が楽しいと感じた場所で考えてみます。
例えば、ヴェネチアの路地とか、東京駅前の整備された空間とか(特に柔らかい照明が感じられる夜)、浅草寺の敷地と周辺のネットワークとか。
それらに共通するキーワードは、自動車・信号・電線だと思います。
人が気持ちよく歩くためには、歩くという行為を不用意に止められてはならないです。
そのため車が走っている中でその側を歩いていたり、横断したり、信号で立ち止まったりしては落ち着かない気持ちがあります。
また、現在は「無電柱化」が進んでいますが、それは地震での倒壊を懸念して電柱をなくすという第一に挙げられ納得しやすい効果があります。
ただそれ以上に「無電線化」が景観に、人間心理にかなり効果的だと思います。
歩いていて視界に電線が入っているという状態は、音で言うところの雑音の概念に近いと思います。それも少し不快な。
この考えの裏付けをもっと集めてみようと思っています。