建築

ロンドン金融街を散策する《イギリス旅》

はじめに イギリスのロンドンにある金融街(シティ・オブ・ロンドン)を散策し、建物を見てきました。金融街には個性的なデザインの高層ビルが点在しています。また現在進行形で建設中の超高層ビルもあり、それらの高層ビルはセントポール大聖堂への視界を確保できるように配慮しながら建てることが求められています。そしてこの金融街はスーツを着た会社員が多く、観光地のシーンとは一変します。 20フェンチャーチ・ストリー...
建築

汎用性を生む”さりげなさ”を設計する「ラ・ロッシュ邸(Maison La Roche)」

はじめに フランスのパリにあるラ・ロッシュ邸に行ってきました。設計はル・コルビュジェと従兄弟であるピエール・ジャンヌレです。ラ・ロッシュ邸は1925年に完成しました。施主のラ・ロッシュは美術品を飾るギャラリーが欲しいということで、そのための部屋が作られています。代表作であるサヴォア邸より前に作られていますが、ここでもコルビュジェの提唱する”近代建築の五原則”を感じることができます。 水平連続窓のあ...
建築

本のテクスチャ化と空間の高濃度化「ストックホルム市立図書館(Stockholms stadsbibliotek)」

はじめに「人を惹きつける図書館」 ストックホルム市立図書館はスウェーデンの首都ストックホルムにあり、北欧を代表する建築家の一人、グンナール・アスプルンドによって設計されました。 1928年に完成した建物ですが、今もなお多くの人を惹きつけています。衰えることのない、時代とともに貴重性が増していくような建築デザインとしてとても勉強になる場所です。 ✔︎あわせて読みたい”アスプルンド作品” ・吹雪のスト...
建築

コルビュジェから学ぶ建築空間「ラ・トゥーレット修道院(Couvent de la Tourette)」

はじめに フランスの都市リヨンにあるラ・トゥーレット修道院に行ってきました。 近代建築の巨匠、ル・コルビュジェが設計したこの修道院は数々の建築家が称賛しています。 しかし実際のところ、それがどのくらいのものなのかは自分で体験してみないと分かりません。 評価が高いものでも自分がどう感じるか、善し悪しもその理由を考えてみる必要があります。 コルビュジェの影響は世界に広がり、日本にもその系譜を残してきま...
建築

テーマパークのような家具ショールーム「ヴィトラ・ハウス(VitraHaus)」

はじめに 建築の聖地とも言うべき、ヴィトラ・キャンパスに行ってきました。場所はドイツなのですが、国境近くにあるため、アクセスはスイスのバーゼルからが行きやすいです。 そのキャンパスの敷地内には名だたる建築家たちが設計した建物が沢山あります。例えばザハ・ハディド、フランク・ゲーリー、安藤忠雄さんです。 そしてヴィトラ社の家具ショールームであるヴィトラ・ハウスは、ヘルツォーク&ド・ムーロンの設計です。...
建築

最上階のスカイガーデンからロンドンを一望「20フェンチャーチ・ストリート(20 Fenchurch Street)」

はじめに 20フェンチャーチ・ストリート(20 Fenchurch Street)はイギリスのロンドンにあり、そのロンドンの中心部分と言えるシティ・オブ・ロンドン(金融街)の高層ビル群を形成する建物の一つです。 ウルグアイ出身の建築家、ラファエル・ヴィニオリ(Rafael Viñoly)によって設計され、2014年に完成しました。 高さは約160mあります。近くにある、ノーマン・フォスターの設計し...
海外

タリンの古き街を探索する《エストニア旅》

はじめに 冬に一人旅でエストニアに行ってきました。ヨーロッパを周遊する一人旅をしている中で終盤に寄った国です。 ヨーロッパでオススメの国は?と聞かれたらエストニアと答えると思います。それだけおすすめしたいので、詳しく書いていきたいと思います。 ✔︎あわせて読みたい ・冬のヨーロッパ29日間建築旅の記録 エストニアとはどんなところ? エストニアと聞いて、その場所が正確に分かる人は少ないのではないでし...
建築

パリの新旧建築巡り《フランス旅》

はじめに 冬に一人旅でフランスに行ってきました。初めてのフランスだったので、見られるだけ沢山の建物を見てきました。 パリでは”ミュージアム・パス”という、数日間特定の美術館等に行き放題の券を購入できたのでお得でした。これは様々な入手方法があるようですが、私の場合は駅構内で買いました。 建物は中世のものから現代のものまで、パリに渦巻く様々な建築様式を見て感じてきました。それらを年代順に紹介していきま...
建築

ロンドンの街を歩いて見るフォスター建築6つ《イギリス旅》

はじめに イギリスのロンドンに行ってきたので、その中で見たノーマン・フォスターの設計した建物と橋を紹介します。 「イギリスと言えばフォスター」というくらいの建築家ですが、作品も至る所で見ることが出来ます。フォスターらしい現代建築が、ロンドンの街中でどう影響を与えているのかというのは見ものです。 ロンドン市庁舎(City Hall) ロンドン市庁舎は2002年に竣工しました。ロンドンを東西に横断する...
建築

吹雪のストックホルムで体験する「森の墓地(Skogskyrkogarden)」

はじめに「冬は油断禁物」 グンナール・アスプルンドの設計した森の墓地(Skogskyrkogarden)へ行ってきました。完全に2月のスウェーデンをなめていました。0度くらいの想定で行ったのですが、到着してみると-10度という大誤算。 服装も東京で過ごすようなものだったので到底耐えきれません。ありったけの服を着込み、外に出ると吹雪。吹雪はもうどうしようもありません。森の墓地を行かずに去ることだけは...
スポンサーリンク