建築

光を受けるガラスパネルのファサード「FRAC(FOND Regional D’ Art Comtemporain)」

はじめに フランスのマルセイユにあるFRAC(FOND Regional D’ Art Comtemporain)に行ってきました。FRACは現代アートを展示する美術館で、建築家・隈研吾さんが設計し2013年に完成しました。 隈さんの作品は日本各地で見ることができますが、このFRACは隈さんの特徴が全面に現れています。素材は異なれど分割されたパネルが角度を付けて取り付けられるというのは、国内では例...
建築

純化されたモダニズムのかたち 「バルセロナ・パビリオン(Pavelló alemany)」

はじめに「元は万博施設、現在は見学施設」 スペインのバルセロナにあるバルセロナ・パビリオンに行ってきました。近代建築の巨匠であるミース・ファン・デル・ローエが設計した建物で、1929年に完成しましたが、現在見られるのは1986年に復元された姿です。 1929年のバルセロナ万国博覧会でドイツ館として設計され、そこはスペイン国王を迎えるための施設であったようです。現在は純粋な見学施設となっており、有料...
海外

街の経済効果を生む拠点的建築「ビルバオ・グッゲンハイム美術館(Museo Guggenheim Bilbao)」

はじめに「スペインの街・ビルバオへ」 スペインの街ビルバオにあるビルバオ・グッゲンハイム美術館に行ってきました。 この美術館は1977年に開館し、建築家フランク・ゲーリーの代名詞とも言える建物です。 【交通手段】 ・ビルバオはバルセロナやマドリッドから飛行機で行く方法が簡単で、かつ1時間ほどで着くのでおすすめです。私はバルセロナからLCCで4000円程度で行くことができました。 ✔︎あわせて読みた...
建築

既成概念を変える20世紀建築「ポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)」

はじめに「パリに吹く新たな風」 ポンピドゥー・センターはフランスのパリにあります。 ジョルジュ・ポンピドゥー元大統領がパリに芸術拠点を作る構想をし、1977年に完成した建物です。 今見ても前衛的に感じられるその外観は、当時は当然のごとく批判の的であったようです。 今でこそパリには現代建築が点々と現われてきていますが、ポンピドゥー・センターは新しい風をパリの街に吹かすものであったに違いないと思います...
建築

人間を健康にするガウディの集合住宅「カサ・ミラ(Casa Milà)」

はじめに 2019年1月にバルセロナに行ってきました。 バルセロナといえば世界遺産に登録されているアントニ・ガウディの作品がたくさんある場所です。その中の一つ、カサ・ミラを紹介したいと思います。 カサ・ミラは実業家のペレ・ミラ夫婦のための邸宅で、カサ(Casa)とはスペイン語で「家」という意味です。外観は周囲の建物とフロアや建物の高さが揃いながらも曲線が固有のリズムを作り出しています。 その外観に...
建築

フランスの代表的コルビュジェ建築6選

はじめに 2019年1月にコルビュジェ建築を見るためにフランスへ行ってきました。ル・コルビュジェは近代建築の巨匠として「近代建築の五原則」を唱えた人でもあります。近代建築の五原則とは、ピロティ、屋上庭園、自由な平面、自由な立面(ファサード)、水平連続窓です。 それらを設計することによる効果を実際に見学して体験してきました。コルビュジェには個人邸宅から集合住宅、修道院など幅広い設計作品があります。フ...
建築

ヴォイドを使って自然光を届ける「ル・コルビュジェのアパルトマン,アトリエ(Appartement-Atelier de Le Corbusier)」

はじめに フランスのパリにあるル・コルビュジェのアパルトマン,アトリエに行ってきました。ここはコルビュジェの設計したラ・ロッシュ邸と同じく16区にあり、これらは共通チケットで見学することができました。 周囲の一連の建物の中でこのアパルトマンだけモダニズム的であるので外観は分かりやすいです。コルビュジェの集合住宅はユニテ・ダビタシオンが有名ですが、都市計画的で自己完結的なユニテ・ダビタシオンとは異な...
建築

山小屋的な安らぎと寛ぎ「museum as it is」

はじめに「千葉の山奥へ向かう」 2019年にmuseum as it isに行ってきました。この美術館は住宅設計をメインにする建築家、中村好文さんが設計しました。 簡単にアクセスできるような場所ではないのですが、懇願の場所にやっと行くことができました。 敷地は千葉県の長生郡にあります。東京都23区内からだと車で1時間から1時間半程度の距離です。 中村好文さんは設計する建物を作品として作るのではなく...
海外

ガラスの膜を纏った幻影的な建築「フォンダシオン・ルイ・ヴィトン(Foundation Louis Vuitton)」

はじめに「まさにフランク・ゲーリーの形」 フランスのパリにあるフォンダシオン・ルイ・ヴィトンに行ってきました。 パリの16区という西側のエリアにあり、観光でも行きやすい場所にあります。 設計はこの建物形態から想像できると思いますが、アメリカの建築家フランク・ゲーリーです。 2014年に完成した建物で、これぞゲーリーという形です。 屋内では私設美術館としての展示と、ゲーリーが設計したこの建物自体の設...
建築

ロンドン金融街を散策する《イギリス旅》

はじめに イギリスのロンドンにある金融街(シティ・オブ・ロンドン)を散策し、建物を見てきました。金融街には個性的なデザインの高層ビルが点在しています。また現在進行形で建設中の超高層ビルもあり、それらの高層ビルはセントポール大聖堂への視界を確保できるように配慮しながら建てることが求められています。そしてこの金融街はスーツを着た会社員が多く、観光地のシーンとは一変します。 20フェンチャーチ・ストリー...
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