建築

最上階のスカイガーデンからロンドンを一望「20フェンチャーチ・ストリート(20 Fenchurch Street)」

はじめに 20フェンチャーチ・ストリート(20 Fenchurch Street)はイギリスのロンドンにあり、そのロンドンの中心部分と言えるシティ・オブ・ロンドン(金融街)の高層ビル群を形成する建物の一つです。 ウルグアイ出身の建築家、ラファエル・ヴィニオリ(Rafael Viñoly)によって設計され、2014年に完成しました。 高さは約160mあります。近くにある、ノーマン・フォスターの設計し...
海外

タリンの古き街を探索する《エストニア旅》

はじめに 冬に一人旅でエストニアに行ってきました。ヨーロッパを周遊する一人旅をしている中で終盤に寄った国です。 ヨーロッパでオススメの国は?と聞かれたらエストニアと答えると思います。それだけおすすめしたいので、詳しく書いていきたいと思います。 ✔︎あわせて読みたい ・冬のヨーロッパ29日間建築旅の記録 エストニアとはどんなところ? エストニアと聞いて、その場所が正確に分かる人は少ないのではないでし...
建築

パリの新旧建築巡り《フランス旅》

はじめに 冬に一人旅でフランスに行ってきました。初めてのフランスだったので、見られるだけ沢山の建物を見てきました。 パリでは”ミュージアム・パス”という、数日間特定の美術館等に行き放題の券を購入できたのでお得でした。これは様々な入手方法があるようですが、私の場合は駅構内で買いました。 建物は中世のものから現代のものまで、パリに渦巻く様々な建築様式を見て感じてきました。それらを年代順に紹介していきま...
建築

ロンドンの街を歩いて見るフォスター建築6つ《イギリス旅》

はじめに イギリスのロンドンに行ってきたので、その中で見たノーマン・フォスターの設計した建物と橋を紹介します。 「イギリスと言えばフォスター」というくらいの建築家ですが、作品も至る所で見ることが出来ます。フォスターらしい現代建築が、ロンドンの街中でどう影響を与えているのかというのは見ものです。 ロンドン市庁舎(City Hall) ロンドン市庁舎は2002年に竣工しました。ロンドンを東西に横断する...
建築

吹雪のストックホルムで体験する「森の墓地(Skogskyrkogarden)」

はじめに「冬は油断禁物」 グンナール・アスプルンドの設計した森の墓地(Skogskyrkogarden)へ行ってきました。完全に2月のスウェーデンをなめていました。0度くらいの想定で行ったのですが、到着してみると-10度という大誤算。 服装も東京で過ごすようなものだったので到底耐えきれません。ありったけの服を着込み、外に出ると吹雪。吹雪はもうどうしようもありません。森の墓地を行かずに去ることだけは...
建築

建築が繋ぎ、運ぶ場所の記憶「エストニア国立博物館(Estonian National Museum)」

はじめに「エストニアへ行く決意」 エストニア国立博物館は1909年に設立されましたが、第二次世界大戦の時期に損傷を受けていたことなどから、2005年に新博物館としてコンペにかけられ2016年に開館しました。国立の美術館が新しく作られることは多々あるようですが、博物館が新しく作られるというのは稀なようです。 そして当時無名に近い日本人建築家らがコンペに勝利したということで話題になりました。その人たち...
建築

宿泊して体験するコルビュジェ建築「ユニテ・ダビタシオン(Unite d’Habitation)」①

はじめに 近代建築の巨匠、ル・コルビュジェが設計したユニテ・ダビタシオンは世界遺産となっています。 集合住宅の中にはレストランやオフィス 、保育園やホテルも含まれていて、その建物自体が一つの都市のようになっています。 貴重な機会でしたので、ユニテダビタシオン内のホテルに泊まってきました。それでは紹介していきたいと思います。 意外なボリューム感 敷地はマルセイユの中心市街の南側にあり、最寄り駅のRo...
建築

自然と建築の境界と向き合う「ロンシャンの礼拝堂(Notre Dame du Haut)」②

自然と建築の境界と向き合う「ロンシャンの礼拝堂(Notre Dame du Haut)」①の続きです。 境界を作るステップ この礼拝堂内部の床は祭壇正面に向かってなだらかに勾配が付いています。それを一番奥から見てみると、祭壇やベンチのところはステップが作られていることが分かります。 ステップは心身の切り替えに有効です。祭壇のところはそのボーダーが聖域を作り、ベンチのところは礼拝者の結界を作るようで...
建築

自然と建築の境界と向き合う「ロンシャンの礼拝堂(Notre Dame du Haut)」①

はじめに「氷点下のロンシャンへ」 「ロンシャン」という単語は建築に携わる者として何度も耳にしていましたが、それが地名ということを初めて知りました。 フランス国内でコルビュジェ建築はパリに多いですが、それ以外はパリから離れたところにあるため、色々回ろうとなると日数が必要です。 ロンシャンの礼拝堂はフランスの東側にあり、今回はスイスのバーゼルよりアクセスしました。パリから行くよりバーゼルから行くほうが...
建築

近代建築の五原則を肌で感じる「サヴォア邸(Villa Savoye)」②

近代建築の五原則を肌で感じる「サヴォア邸(Villa Savoye)」①の続きです。 ディテールの豊富な各居室 浴室 各居室には水平窓やトップライトが設けられていて、光が全体に届くようになっています。特に浴室の上から差し込む光が演出的で、思わず長風呂してしまいそうだなと感じました。 リビング リビングは中庭への大開口があり、シームレスな一体感があります。天井を見ると照明が間接照明になっていて、コル...
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