建築士が実務で使っている参考書を紹介|都市計画編

参考書・本

はじめに「都市計画の参考書」

私は建築の設計をしていますが、都市計画の枠組みそのものに携わる機会もしばしばあります。

一般的な設計の時に関わってくる都市計画といえば、地域地区や都市施設、もっと具体的に言えば、用途地域や都市計画道路、開発などです。

しかし、市街地開発事業など大きなプロジェクトになってくると、都市計画の枠組みであるマスタープランや、都市再開発方針などとの照合や、時には都市計画への介入が必要になってきます。

ちなみに、先述した市街地開発事業というのは都市計画法12条において、次の6種に分類されています。

市街地再開発事業
住宅街区整備事業
土地区画整理事業
新住宅市街地開発事業
工業団地造成事業
新都市基盤整備事業

これらを見てわかるとおり、都市計画法は都市再開発法土地区画整理法など、他の法律とも密接に関わっています。

この記事では、実際に私が都市スケールのプロジェクトに携わる際に、都市計画を学ぶ上で参考としている有益な本を紹介します。

これら参考書を読むことで、単なる設計のパーツとしての都市計画ではなく、国土を作り上げていく総体としての都市計画を知ることができるというのも面白いです。

スポンサーリンク

よくわかる最新都市計画の基本と仕組み

よくわかる最新都市計画の基本と仕組み」には図が多く使われており、都市計画の概要を簡単に掴むことができます。なので、都市計画を最初に学ぶのに適した本だと思います。まずはこの一冊から入るのがおすすめです。私も初めはこの本から学びました

よくわかる都市計画法

よくわかる都市計画法」は図こそ多くないものの、細かいところも分かりやすく書かれています。都市計画の知りたい部分について、ピンポイントで調べるのに適していると思います先ほど紹介した「よくわかる最新都市計画の基本と仕組み」で大枠を知り、こちらの本でもっと仔細を調べるという使い方がおすすめです。

わかりやすい都市再開発法

都市計画法ではありませんが、都市再開発の知識も大切です。再開発は身の回りでよく見かけると思いますが、再開発を行うにも要件があったり、再開発を促すエリアなどがあったりします。

それらは都市計画法ではなく、都市再開発法で定義されています。その概要がこちらの「わかりやすい都市再開発法」には詳しく書かれています。設計をやっている人でも再開発に携わる人は少数かとは思いますが、法的な成り立ちを知るだけでも面白いと思います。近年だと過去の再開発に上書きする”再々開発“というものが行われていたりします。

実務者のための新・都市計画マニュアル

都市計画にがっつり携わるのであれば、何よりもこちらの本「実務者のための新・都市計画マニュアル」がおすすめです。全部で10冊構成となっており、金額もそれなりに高いです。しかしそれだけに価値のある情報が詰まっています。

実務者のための本と謳っているだけあり、都市計画の必要手続きなど事細かく書かれています。都市計画を専門に仕事をする人のバイブル的な本だと思いますが、内容は初心者でも非常に分かりやすいです費用もそれなりにするので、図書館で借りるというのも一つの手です(実際に私はそうしていました)。

おわりに「都市計画を知り、建築を俯瞰する」

以上、都市計画を学ぶ上で参考になる本を紹介しました。私がこれらの本を読む以前以後で変わったのは、建築の予条件の捉え方です。

都市計画を知ると、エリア的な分布の上での建築敷地や計画という俯瞰的な捉え方ができるようになります。行政はこのエリアをどのようにしていきたいと思っているのか、その将来展望を知るというのも面白いものです。

タイトルとURLをコピーしました