建築士が実務で使っている参考書を紹介|意匠設計編

参考書・本

はじめに「意匠設計の参考書」

私は普段意匠の設計をやっておりますが、この記事では意匠を考えるにあたって参考にしている本を紹介したいと思います。

意匠の本と言っても、「デザインの参考になる本」、「納まりの参考になる本」などあると思います。中でもデザインの本は、人の好き嫌いや思想が分かれるところでありますので、今回は割愛し、実務的に意匠設計で参考にする本を紹介します

法規関係や都市計画についての本は、別記事にて紹介しておりますので、そちらも参考にしてみてください。

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建築設計資料集成

建築設計資料集成は全部で14あり、それぞれ建築の用途で分かれています。例えば「福祉・医療」や「業務・商業」などがあります。事例が図面とともに紹介されているので、様々な設計のパターンを知ることができます。

例えばオフィスであれば、中央コアや偏芯コアなど、それぞれに対して事例があるので、基準階やエントランス階がどうなっているかなど、計画の初期段階で構想するときに役に立ちます。

設計の依頼がある時には用途が決まっていることがほとんどだと思うので、どういう中身を作るか、という検討で使っています。

※ちなみにこれらは幅広く網羅している本のため、詳細には踏み込んでいません。詳細検討の際にはまた別の参考書を使っています。

ディテール

設計のディテールに特化した雑誌です。毎月発行されています。これまでに発行されたものを遡れば、知りたいディテールを特集している号があるかと思います。

例えば防水のディテールや、階段のディテール、エレベータのディテールなどもあったりします。他にはもっと幅広く、「ホテルのディテール」や「医療施設のディテール」が特集されている時もあります。納まりを考えるのは設計の醍醐味でもありますので、非常に参考になる本です。

建築知識

絵を多く用いて分かりやすく建築を解説している雑誌です。毎月発行されています。建築基準法改正の解説など堅い内容もあれば、パースの作り方や本屋の作り方、店舗設計の詳細寸法など、面白い号も多いです。

中でも好評であったのが「猫のための家づくり」の号です。例えば、高いところから人を見下ろしたいという猫の特性を建築で作ったり、猫のサイズ感でどう設計したらいいかなどを知ることができます。私は決して猫のための家を設計したわけではありませんが、読んでみて面白かった本の中の一冊です。

サクッとわかるシリーズ(木造・鉄骨造・RC造)

木造・鉄骨造・RC造、それぞれの構造の設計に初めて携わる時や、久しぶりに携わる時にはぜひ読んでおきたい参考書です。現場視点を交えながら設計が学べるため、かなりおすすめです。また、付属のCD-Rも観ることでより理解は深まると思います。

例えば、鉄骨であれば接合部分など実物の写真が多く使われています。私が初めて鉄骨を設計する際に読んでかなり理解を深めることができた良書であり、非常におすすめです。初歩的で基本的な内容ばかりだと思いますが、意外にも基本がなんとなくできている状態で設計しているという人も多いのです。

建築設備パーフェクトマニュアル

意匠設計者が知っておくべき、設備の基礎知識が詰まっています。設備の理解を深めたいという意匠設計者が、入門編として読むべき本と言えます。

設備機器が写真とともに一つ一つ紹介されていたり、機械設備図や電気図などの見方も解説されていますので、まさに入門編です。こちらも先ほどの本と同様、なんとなく分かった気で設計している人も多いため、自分の理解度を見直す意味でもおすすめの本です。

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おわりに「参考書で新たな知識を」

以上、意匠設計の参考書を紹介させていただきました。実際の実務ではこういった本の他に、過去物件の図面を参考にしています。むしろ過去物件の方が実際的であるので、知りたい箇所をピンポイントでピックアップしやすいですし、実際に施工されたという安心感もあります。

ですが過去物件をそのまま引用するだけでは本当に理解しているとは言えないため、確認や新たな試みという意味で参考書も使います。設計では常に新しい情報を知っておくことが大切なので、参考書も気になったものはとりあえず読んでみることが重要だと思っています。この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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