ホテル=島。海に囲われたホテル|ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄

ホテル

はじめに「沖縄のハイアット」

ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄に行ってきました。

ハイアットは都市部の那覇にもありますが、瀬良垣の方は自然が豊かな立地です。

とても海が綺麗で、ロケーションとしても素晴らしい場所でしたので紹介したいと思います。

※この記事では宿泊者としてだけではなく、建築士としての視点も交えながら書いていきたいと思います。

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瀬良垣島がまるまるハイアットの敷地

ホテルへは那覇の中心地からバスで向かいました。

※行った2022年10月時点では、レンタカーは予約で一杯の状況で、どうやら需要に対して供給が間に合っていないようでした。

ハイアット瀬良垣の目の前にバス停がありますので、バスで行くというのも十分選択肢として有りだと思います。ですが、実際は車の人が多いです。

ハイアット前のバス停

そしてハイアット瀬良垣の敷地内に入ると車のロータリーがあるのですが、そこでトゥクトゥクに乗せてもらうことができます。

ホテルエントランスまで少し距離があるのでトゥクトゥクで送迎というサービスがあります。

トゥクトゥクの停まるロータリー

乗ったトゥクトゥク

そのトゥクトゥクに乗って、橋を渡っていると気が付きます。

ホテルは瀬良垣島がまるまる敷地になっているのです

当然近くに建物は無く、島であるために海に囲われています。

ホテルの案内マップ

離島に立つホテルという環境は、より尊いものに感じ、トゥクトゥクで移動する時間はより期待感を駆り立ててくれました。

トゥクトゥクの中の様子


ハイアット瀬良垣の地図(Google Map)

式場を備え、リゾートに特化したホテル

到着したのはチェックインで賑わう時間で、そこに結婚式の方々も相まってかなり混雑していました。

チェックイン行列

エントランスロビーは2層吹き抜けで空間が広く、奥に進むとバーやレストラン、売店があります。

2層吹抜けのエントランスロビー

バー

レストラン

売店

2階にもレストランがあり、式場・宴会場も2階にあります。

2階の様子

そのため宿泊者だけではなく、さまざまな方が利用している様子でした。

休日は特に結婚式の人たちが多いと思います。

島が丸ごとホテルという特別感は、結婚式という一度きりの思い出を作る場所としてすごく適しているなと思いました。

エメラルドグリーンの海が見える客室

受付でチェックインを済まし客室へ向かいました。

今回宿泊したのは4階の部屋です。

※この建物は地上7階建なので、全体として階数が低く抑えられています。オーシャンビューであれば、このようになるべく海を近くに感じられる階数が良いと思います。

客室階の廊下は広くそして長いのですが、全てオーシャンビューの客室になっています。

客室階の廊下

そして部屋の中に入ります。

玄関の扉を開けた瞬間目の前に色鮮やかな海が広がっていました。

客室の奥に海が広がる

部屋も広く、そして天井も高いので、開放感が強かったです。

部屋の広さは38m2で、このホテルでは一番小さいスタンドードツインのタイプではあるのですが、それでも大分広いです。

天井高は3mもあります。

建築的に特筆すべきなのは、部屋の中に梁型が現れていないことです。これには驚きました。

※平面図を見ると分かりますが、柱梁を扁平にして広くみせる工夫をしています。

天井にはシーリングファンがあり、窓を開けた時の海からくる風がより部屋中に広がるようになっています。

窓を閉めていても優しい風が肌にあたり快適でしたし、見た目だけでも特別感がありました。

天井のシーリングファン

窓の外はテラスになっていて、隣の客室とは完全に壁で区切られているので、プライバシーも保たれています。

そのため、テラスにあるチェアは自分だけの特等席のように感じました。

プライベート感のあるテラス

部屋の構成としては玄関側に水回り、そして奥に寝室というシンプルなタイプですが、部屋の間口が4.25mと広いので、廊下もゆったりとしています。

部屋のインテリアは南国感のある茶系の木を中心として、水回りは清潔感のあるタイルでまとめられています。

茶系のインテリア

部屋は大きな引き戸を閉めれば区切れるのですが、開放感がなくなってしまうので、常に開けた状態にしていました。

寝室の引戸(開放時)

寝室の引戸(閉鎖時)

その他にも多くの客室タイプがあり、部屋によって見える景色が変わるので部屋選びも楽しいです。

建築をやっている側としては設計の大変さが伝わってきますが。。

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レストラン「セラーレ」で朝食ブュッフェ

今回は朝食ありのプランで宿泊しました。

朝食の会場は1階のオールデイダイニングか2階の和食を選ぶことができましたが、今回はビュッフェ形式の1階のレストランを選びました。

1階のオールデイダイニング

席数はかなり多く、その中でも一番奥でゆったりとした席を案内していただけました。

朝食は和食も洋食もあるビュッフェで、ソーキそばなど沖縄料理もありました。

シェフのライブキッチンもあり、特にフレンチトーストが絶品でした。

窓の外には南国にいる実感が湧くような椰子の木などの植栽があり、沖縄らしい景色を見ながら特別な朝食を楽しむことができました。

海水を使ったプール

ホテルには、インドアプールとアウトドアプールの両方がありました。

インドアプールは広くはないですが、ファミリーで楽しんでいる人が多くいました。

インドアプール

アウトドアプールは海に向かって続いていくプールで、プールの水には海水が使用されています。

ここであれば子供を自由に遊ばせることもでき、親としても安心できると思います。

アウトドアプール

瀬良垣島を見ながらサンセットを過ごす

今回一番思い出に残ったのが、夕暮れの時間をホテルの近くの海辺で過ごしたことです。

ハイアット瀬良垣はホテルが2棟構成になっており、長期滞在者向けの建物が敷地の入り口近くにありますが、その前の海辺は他に誰もいなく、完全貸切状態でした。

西に陽が沈む様子が、地平線の最後の最後まで見えて、空のグラデーションや雲の陰影、波の音を五感で味わう時間は何にも変え難いものでした。

夕暮れの空(ホテル側から撮影)

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おわりに「現地の状況は足を運んでやっと理解できる」

以上、ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄の紹介でした。

以前に沖縄に来たときはそれはコロナの始まる1年前くらいでしたが、その時に比べると、活気はまだまだ戻っていないように感じました。

旅行中に現地の方に伺った話では、やはりコロナで観光産業が大打撃を受けて、レンタカー屋さんは特に悲惨だったそうです。

レンタカーを売らなくては倒産するような状況で、その際にレンタカー台数はかなり減りましたが、今また観光客が増え出してきているので次はレンタカーが足らず高騰しているということでした。

それでも沖縄には人を虜にする魅力があると思います。

ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄はその魅力を1ヶ所で体感できる場所かもしれません。

建物概要

建物名:ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄
住所:沖縄県国頭部恩納村瀬良垣1108
建築主:東急不動産、NTT都市開発、ミリアルリゾートホテルズ
設計:東急設計コンサルタント、竹中工務店
施工:竹中工務店
用途地域:都市計画区域外
敷地面積:32,932.45m2
建築面積:9,102.42m2
延床面積:31,633.00m2
構造:RC造、S(屋根)
階数:地上7
階高:5.0m3.5m(客室階)
客室数:344
駐車台数:290

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