内藤廣

建築

空間に調和した虎屋らしいディテール|虎屋菓寮 御殿場店

はじめに「御殿場に2つあるとらや」 虎屋菓寮 御殿場店を見学してしました。御殿場には2つのとらやがあり、1つ目が今回紹介する虎屋菓寮 御殿場店、2つ目がとらや工房です。 虎屋菓寮では和菓子を購入するだけでなく、店内で飲食ができるようになっています。 ※今回は虎屋菓寮 御殿場店を建築視点で紹介していきたいと思います。見学ついでに庭を眺めながら羊羹もいただいてきました。 とらやの設計と言えば、内藤廣 ...
参考書・本

建築士の勉強を始める前に読んでおくべき【3つのデザイン講義】|意匠・構造・設備を楽しく学ぶ

はじめに「建築士のバイブルになりうる3つの講義」 建築士の勉強(資格や実務)を始める前に、読んでおくべきだと思う本を紹介します。それは建築家の内藤廣さんが東京大学で行なった講義を本にしたものです。 建築の領域は主に構造・設備・意匠に分かれていますが、そのそれぞれに対して講義を行ったもので、以下の3冊が出版されています。 ・構造デザイン講義(初版2008年) ・環境デザイン講義(初版2011年) ・...
参考書・本

建築の初学者におすすめしたい本5選|よみやすさ重視で選定

はじめに「建築を学ぶとっかかりを作る」 これまで数々の建築の本を読んできました。 実務のものから読み物としてのものまで、面白いものもあれば、数ページ読んで本を閉じたものもあります。 私が建築の面白さに気づいたのは、本を読んで設計者のこんな考え方があるのか、こんな見方なんだと知ったときでした。 実際に実務で設計をしている今感じるのは、「実物として建築を見てきているというのはもちろん、本も読んできてい...
建築

影響を受けた国内建築8選

はじめに「建物を8つに厳選」 これまで国内外の建物を多く見てきましたので、一旦まとめて捉えてみようと思い立ちました。 自分にとって影響を受けたものはどの建物であったか、記憶を遡りながら考えてみました。 今回は国内を対象に、自分に良い影響を与えてくれた、そして人におすすめしたいものとして厳選された8つの建物を挙げました。 それらは見てからある程度時間が経過しているものの中から選びました。 というのも...
建築

岡倉天心の愛した五浦海岸を望む「茨城県天心記念五浦美術館」

むはじめに「大津港駅より」 2019年4月に茨城に行ってきました。 茨城はあまり行く機会がなく、そこには何があるのかピンとくる人も多くはないのではないかと思います。 建築というフィルターを通せば水戸、つくば、日立と見たい建物のある場所は次々に表れてきます。 しかし自分が最も見たかったのは内藤廣さんが設計した、この茨城県天心記念五浦美術館です。 敷地はJR常磐線の大津港駅から歩いて30分ほどのところ...
建築

内外に広がるサードプレイス的な駅舎「旭川駅」

はじめに「札幌から旭川へ」 4月に北海道に行ってきました。成田空港から行きましたが、新千歳空港まではLCCを使うととても安く行くことができるのでしばしば利用しています。 国内のフライトは国外に行くよりも搭乗してから離陸するまでが短いのがいいです。 約2時間飛行機に乗り、新千歳空港に降り立ちまず札幌に向かいました。 旭川は札幌からバスで向かったのですが、北海道では電車よりもバスで移動する方が安く、そ...
建築

技術、場所、時間の翻訳の上に成り立つ「内藤廣建築」まとめ

はじめに「尊敬する建築家」 私は「好きな建築家は?」と聞かれることがあったら、迷わず内藤廣さんの名前を挙げています。 いくつもの建物を見て、何人もの建築家の本を読んでみて、内藤さんの考え方が自分に一番響いてくるものがあるのです。 建築家とは奇抜さや前衛さが個性なのかと思っていた頃に、建築とはどういうものであるのかを教えてくれたのが内藤さんです。 東大で教鞭をとっていた頃に行なった講義の内容を書き起...
建築

湖に向けた情緒的な軸線「福井県年縞博物館」

はじめに「JR三方駅から湖の方へ向かって」 2019年4月に福井県に行ってきました。福井県の若狭町に最近できたのがこの福井県年縞博物館で、設計は内藤廣さんです。 ※実は若狭町の水月湖で採取された年縞(堆積物による縞模様)が7万年以上のデータを持っていたため、それが”世界標準のものさし”になったということで建設された博物館なのです。 北陸を中心に周遊する旅を電車でしていたため、年縞博物館には最寄の三...
建築

その場所に恒久的に存在する建物のデザイン「安曇野市庁舎」

はじめに 2019年4月に長野県安曇野市に行ってきました。安曇野にある内藤廣建築と言えば、安曇野ちひろ美術館、そして安曇野市庁舎です。 しかし、美術館に行くということに気持ちが入りすぎて、恥ずかしながら市庁舎もあるということをすっかり忘れていました。 なぜ気がついたかというと、美術館に行き受付の方と話をした際に、「建築でしたら、この後はやっぱり市庁舎に行くんですか?」と聞かれたことがきっかけでした...
建築

回遊性とシークエンスのある内部構成「富山県美術館」

はじめに「新たな美術館へ」 2019年4月に富山県に行ってきました。 富山県美術館は2017年に開館した美術館で、設計は内藤廣さんです。開館当時からずっと行きたいと思っていました。 この富山県美術館が開館するということは、前川國男さんの設計した富山県立近代美術館が閉館するということでもあり、それは少し悲しくもありました。 富山県美術館は2016年の富山県立近代美術館の閉館にあたって2013年にコン...
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