2018

建築

コンテクストの解読「牧野富太郎記念館」

弧を描く切妻形状の屋根 牧野富太郎記念館を設計したのは内藤廣さんです。 内藤さんといえば切妻屋根のイメージを持つ人が多いようです。 ご本人もそのイメージを持たれていることを自覚しているようですが、「形態は重なる検討の結果であり、形態ありきで作っていないため切妻が多くなっているのはたまたま」と言っていました。 ただ、日本という風土と日本人のDNAに刻まれているものが切妻屋根を安定の形態の象徴と捉えて...
海外

道中の宝庫《ヴェネチア》

最も有名なのがサンマルコ広場だと思います。コの字型に囲まれたこの広場には回廊があり、そこにはお店が連なっています。 外壁のアーチの連続性が力強いです。 回廊はさらに奥の路地とつながり、ここは街の回遊の出発点でもあり、終着点でもあります。 ヴェネチアの街の魅力は、水上都市として親水空間が豊かなこと、街中を流れる用水路のような狭さの川と同じようなスケールで路地が組まれていることにあると思います。 そし...
建築

兵庫で巡る安藤忠雄建築6つ《関西旅》

はじめに「兵庫は安藤建築の宝庫」 兵庫には安藤忠雄さんの建築作品が多数あります。そして安藤さんの作品の中でも、様々な種類の建物を見ることができます。 これから紹介するのは、全て私が実際に行ったことのある建物でどれも必見です。それでは紹介していきます。 兵庫県立美術館 兵庫県立美術館は2002年に開館しました。建物の四面がそれぞれ違った顔を見せているところが見応えあります。 基本的に建築は接道のある...
海外

ヴェローナの風景を感じて

イタリアの街ヴェローナにて。 コロッセオのような円形闘技場がありますが、これもローマ時代に作られているらしいです。 広場とはこういう空間のことを言うのでしょう。何もなくてもあらゆるアクティビティの素を内在しています。 ランベルティの塔。 そこからの景色を追い求め、目指したくなるランドマーク。 これこそが街の風景だと感じました。 総体として素晴らしいのは個の小さなエネルギーの集合だからであることはも...
海外

ミラノのドゥオモにて

代表的ゴシック建築。 様式が残っていると街に時代の積層を与えてくれます。 そしてより深みがあります。建築行為は常に文化・伝統・風習の上に成り立つと思います。 そうなると何でもかんでも自由にデザインすることの是非は自然と分かってきます。 そして圧倒的な内部空間。 背筋が正されます。
まち

歩いて楽しい街とは

「歩いて楽しい街・空間」で共通するものってなんでしょうか。 自分が楽しいと感じた場所で考えてみます。 例えば、ヴェネチアの路地とか、東京駅前の整備された空間とか(特に柔らかい照明が感じられる夜)、浅草寺の敷地と周辺のネットワークとか。 それらに共通するキーワードは、自動車・信号・電線だと思います。 人が気持ちよく歩くためには、歩くという行為を不用意に止められてはならないです。 そのため車が走ってい...
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