建築士の3種の神器の一つ【三角スケール】
建築士の誰もが持っているであろう文具の一つが三角スケール、通称「さんすけ」です。
営業や現場監督、不動産関係の人も持っていると思います。私は勝手に、建築士の三種の神器の一つだと思っています。
よく知らない人に向けてお伝えしますと、三角スケールとは「様々な縮尺の図面に対応できる定規」のことです。
それが三角形だから、三角スケールと言います。三角形なので、3面(6辺)がありますが、それぞれで測れる縮尺が異なります。
それぞれの面をA、B、Cとすると、一般的に以下のような機能になっています。違う縮尺用のものも売っています。
A面2辺:1/100、1/200用
B面2辺:1/300、1/400用
C面2辺:1/500、1/600用
つまり、簡単に説明すると、図面の縮尺が1/100ならば、A面の1辺を使い、1/500ならC面の1辺を使うというに使い分けます。
アルミ製や、シャーペン内蔵型というものも!?
既に使っている人がほとんどかと思いますが、最近は色んな種類の三角スケールが売られています。
その中でも最も一般的なのが、私も愛用している樹脂製の白いさんすけです。
他にどんなものがあるかというと、例えば次のものがあります。
・アルミ製
・シャープペンシル内蔵型
アルミ製はスリムでシャープな印象を与え、かっこいいので、デザインをやる人でたまに使っている人を見かけます。
そしてアルミ製は色展開も豊富です。
色は黒、赤、青などなどありますが、一般的な白を除くと、次に使っている人が多いのは黒という印象です。
ステッドラーのアルミの黒は使っている人もよく見かけます。かっこいいです。
そして、少々イレギュラーですが、「シャープペンシル内蔵型の三角スケール」なんていうのもあります。
使っている人は見たことがありませんが、ユニークなアイデア商品です。
建築士などにプレゼントとしてあげたら相当ウケがいいと思います。意外と人気なのか、品切れの色も多いようです。
日本シェアNo.1の会社はアメリカでも・・・
私も含め建築の設計をやっている人は、100%三角スケールを持っています。
私がどんな三角スケールを使っているかと言いますと、樹脂製の白いものです。最も一般的なものです。
江州計器工業という、三角スケールの日本シェアがNo.1の会社が作っているものを使っています。
有名な文具メーカーのコクヨやドラパス、シンワ測定などが取引先らしく、どの三角スケールを買おうか迷ったら、標準のものを買っておけば間違い無いです。
樹脂製・アルミ製の使用感を想像して選ぶ
樹脂製が使っている人も多く一般的ですが、アルミ製の三角スケールを買おうか迷っている人も多いと思います。
アルミ製の口コミを見てみますと、「かっこいい」「華やか」「もっと早く使っていれば良かった」など肯定的な意見が多数です。
一方、少数派ですが否定的な意見としてあったのが、「細すぎて使いにくい」という意見です。
手の大きさも人によって違うので、手が大きい人でもなければ、問題にはならないだろうとは思います。
ちなみに私がアルミ製でなく、樹脂製を使っている理由もあります。
それは、「アルミの場合、机とぶつかる時の金属音が気になる」ということです。
アルミの軽い音なので、それこそ使用感があっていい、あるいは全く気にならないという人は、アルミ製を選んでもいいと思います。
ちなみに音が気になるという口コミは見当たらなかったので、それこそ少数派の意見なのかと思います。
三角スケールをすぐ取り出せる人=仕事のできる人
三角スケールはもちろん打合せの時にも使います。打合せ中にサッと取り出せるとかっこいいです。
私の先輩で、打合せをしているときに寸法の話題になったら、三角スケールをサッと図面に当てているのを見て、その自然さにかっこいいなと思ったことがあります。
なので本当は筆箱に1本、カバンの取り出しやすいところに1本という風に、何本か持っておくのがいいと思います。
そして、さんすけは無くしやすいので、そういう意味でも何本か持っておくといい道具です。
新調した文具で気持ちを新たに
以上、三角スケールの紹介でした。
私が以前から使っていた三角スケールは、使いすぎてインクが剥がれてきたので、最近新しいものを買いました。
前回と同じく樹脂製のものにしました。三角スケールに限らないですが、文具を新調した時って使う時にワクワクします。
そして使っている道具には、その人らしさが映し出されるものです。
さんすけに至っても、樹脂製にするのか、アルミ製にするのか、色は何色にするのか、その人らしさが表れてきます。
これを機に三角スケールを新調してみてはいかがでしょうか。
※アメリカでも江州計器工業の三角スケールのシェアが70%近くあるらしく、信頼性は抜群です。