美術館

まち

休日の上野建築さんぽ|上野駅から鶯谷駅まで歩く

はじめに「朝早く行動を開始してみる」 休日だと朝からだらだらとしがちなので、思い切って早く起きて上野へ行き、散歩をしてみようと思いました。実は上野は名建築が集中しているので、建築的にホットスポットでもあるのです。 ※この記事は散歩と言いつつも、建築的な内容が多めで書いていきます。 取り上げるのは有名な場所だらけですが、今まで知らなかった側面などをこの記事を通して知ってもらえたら嬉しいです。 まずは...
建築

街と建築・アートをブレンドする「十和田市現代美術館」

はじめに「十和田市までのアクセス」 桜が咲いている時期に、建築を見る目的で青森の十和田市に行ってきました。 十和田市は青森や弘前といった主要都市からのアクセスが正直あまり良くないです。 電車でいけるといいのですが、結局は車が必要な距離にあります。私は青森市からバスで1時間弱かけて朝一で十和田市へと向かいました。 十和田市には下記の建築作品があります。 ・十和田市現代美術館(設計:西沢立衛) ・市民...
建築

岡倉天心の愛した五浦海岸を望む「茨城県天心記念五浦美術館」

むはじめに「大津港駅より」 2019年4月に茨城に行ってきました。 茨城はあまり行く機会がなく、そこには何があるのかピンとくる人も多くはないのではないかと思います。 建築というフィルターを通せば水戸、つくば、日立と見たい建物のある場所は次々に表れてきます。 しかし自分が最も見たかったのは内藤廣さんが設計した、この茨城県天心記念五浦美術館です。 敷地はJR常磐線の大津港駅から歩いて30分ほどのところ...
建築

技術、場所、時間の翻訳の上に成り立つ「内藤廣建築」まとめ

はじめに「尊敬する建築家」 私は「好きな建築家は?」と聞かれることがあったら、迷わず内藤廣さんの名前を挙げています。 いくつもの建物を見て、何人もの建築家の本を読んでみて、内藤さんの考え方が自分に一番響いてくるものがあるのです。 建築家とは奇抜さや前衛さが個性なのかと思っていた頃に、建築とはどういうものであるのかを教えてくれたのが内藤さんです。 東大で教鞭をとっていた頃に行なった講義の内容を書き起...
建築

自己完結性と境界の明滅「金沢21世紀美術館」

はじめに「金沢をサイクリングで廻る」 2019年4月に石川県金沢市に行ってきました。 金沢は観光地として見所が沢山あり、建築というジャンルで切り取っても見て楽しめるところが沢山あります。 1日の中でなるだけ多くの建物を見るため、小回りの効く自転車をレンタルして廻ってみました。 そうすると自分の頭の中で街の様子が平面的に整理されていき、街という関連性の中で建築と向き合うことができるという利点もあると...
建築

回遊性とシークエンスのある内部構成「富山県美術館」

はじめに「新たな美術館へ」 2019年4月に富山県に行ってきました。 富山県美術館は2017年に開館した美術館で、設計は内藤廣さんです。開館当時からずっと行きたいと思っていました。 この富山県美術館が開館するということは、前川國男さんの設計した富山県立近代美術館が閉館するということでもあり、それは少し悲しくもありました。 富山県美術館は2016年の富山県立近代美術館の閉館にあたって2013年にコン...
建築

素材が作る空間と価値「TOYAMAキラリ」

はじめに 2019年4月に富山県に行ってきました。 4月の初めとはいえ雪が降ってきたときにはさすが北陸地方だなと実感させられました。 富山駅から徒歩20分ほど南下し、富山城の先にTOYAMAキラリはあります。 隈研吾さんが設計した複合施設で、中には美術館・図書館・銀行・カフェなどが入っています。 富山のエレメントが現れる外壁 雪が降り視界に寒々としたベールのかかった日ではありましたが、TOYAMA...
建築

建築もタイルも土の生成物「多治見市モザイクタイルミュージアム」

はじめに 岐阜県にある多治見市モザイクタイルミュージアムに行ってきました。 藤森照信さんが設計し2016年に開館した建物で、雑誌で初めて見たときに実態の掴めなさが衝撃的だったのを覚えています。 多治見市は施釉磁器モザイクタイル発祥の地であり、生産量が全国一でもあります。ちなみにモザイクタイルとはタイルの中でも50㎠以下のものをそう呼びます。 土の壁 JR多治見駅からモザイクタイルミュージアム横のバ...
建築

街そのものがアプローチであり敷地である「安曇野ちひろ美術館」

はじめに 2019年4月に今までずっと行きたいと思っていた安曇野ちひろ美術館を訪れました。 設計は内藤廣さんで、内藤さんの建築はその周辺にある環境を建物が現れることで引き締める役割を持っているものが多いように感じます。 海の博物館も素晴らしいし、牧野富太郎記念館も素晴らしかったという記憶が今でも鮮明に残っている中、まだ見ていない内藤さんの建物を求めて安曇野の地へ降り立ちました。 街そのものがアプロ...
建築

繋がる空間と反射する景色「茅野市民館」

はじめに 2019年3月末に長野へ行ってきました。 長野で見たかった内藤廣さんの設計した安曇野ちひろ美術館や藤森照信さんの神長官守矢史料館、高過庵を求めて行きました。 茅野市には神長官守矢史料館や高過庵があるのですが、駅に接続した茅野市民館も素晴らしい建築でしたので紹介します。 自分の建築旅の候補に入れ忘れていて危うく後悔するところでしたが、古谷誠章さんの設計したこの建物には純粋に感心させられまし...
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