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地上と地下の芸術対比「美麗島駅(Formosa Boulevard Station)」

はじめに 美麗島駅(Formosa Boulevard Station)は台湾の高雄市にあるMRTの駅です。観光ガイドにも載っていて、美しい駅として紹介されています。ここは台湾の歴史上、民主化運動による美麗島事件が起きた場所なのです。 ステンドグラスのドーム 高雄の観光地として挙げられている美麗島駅の写真は青と赤の対比が幻想的なステンドグラスのドームです。このドームは地上にあるのかと勝手に思ってい...
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台湾では稀なヒノキの和空間「Whitestone Gallery」

はじめに 台湾の隈研吾建築としては花蓮県にあるコンテナのスターバックスが有名ですが、台北の西湖駅近くにあるこの「Whitestone Gallery」のインテリアも隈さんが手掛けています。 実は2018/11/3~12/30の間に台中で隈研吾展が開かれていたのですが、こちらの方は都合がつかず逃してしまい残念でした。 しかしそれはマテリアルに焦点を当てた建築展のようで、以前に東京駅のギャラリーで開催...
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自由曲面を内包する多層多質な箱「台中国家歌劇院」

はじめに 台中国家歌劇院(National Taichung Theater)は台湾の台中市(Taichung City)にあります。台中には初めて行きました。設計は伊東豊雄さんです。 伊東さんの建築デザインは古くならないという印象があります。歌劇院もオリジナル性が衰えることはないように思えます。それは思考がビルディングタイプにしっかりと嵌め込まれているからなのだろうと思います。 (functio...
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ラフなレンガの表情と回遊プラン「林原美術館」

はじめに「3つの前川建築が近接する岡山市」 林原美術館は岡山県岡山市にあります。設計は前川國男さんです。 岡山市には林原美術館の他に、”岡山県庁舎”と”天神山文化プラザ”の2つが前川建築として存在しています。 それぞれ徒歩圏内で行けるので、見学者にとってこの距離感は非常にありがたいです。 林原美術館は1964年に開館しましたが、当初は岡山美術館という名称だったそうです。 のちに岡田新一さんの設計し...
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非直線のひだと表面のクラフトによる大空間「日生劇場」

はじめに「建築家・村野藤吾」 村野藤吾(1891-1984)さんは、同じく建築家の丹下健三さんと対比的に考えられることが多いようです。 その年代ではモダニズムの思想が建築界にも取り巻いていたので、多くの建築家がモダニズム建築を作っていました。 しかし村野さんはそのベクトルとは違う、大衆に向けた建築をつくる人でした。 実は村野さんは大学では初め電気を学んでいたのですが、自分には向かないと感じ途中で建...
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風光明媚な大三島を感じ、いざ建築へ「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」

はじめに「瀬戸内海の大三島へ」 今治市伊東豊雄建築ミュージアムは瀬戸内海の大三島(おおみしま)にあります。 大三島はしまなみ海道が通っているため、今回は自転車をレンタルしアクセスすることにしました。広島県の尾道から大三島は4~5時間くらいで行けます。 自然あふれる島々と澄んだ内海を見ながら進めんでいるためか時間はあっという間に過ぎてしまいます。問題は大三島に入ってからミュージアムに行くまでの道のり...
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さんかくの建物に沿った展示空間「坂の上の雲ミュージアム」

はじめに「建築家・安藤忠雄の設計」 愛媛県松山市にある坂の上の雲ミュージアムを紹介します。設計は安藤忠雄さんです。三角形のエッジの効いたガラス張りの外観と建物内外を回るスロープが特徴的な建物です。 大阪には「坂の上の雲」の作者、司馬遼太郎さんの記念館があり、その設計を安藤さんが担当したことがきっかけでこのミュージアムの設計も決まったようです。 司馬遼太郎記念館が曲面の外壁で受動的に周辺環境を取り込...
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建物を貫くエスプラナード「熊本県立劇場」

はじめに「自動車中心の市街地」 熊本県立劇場は熊本県熊本市の市街地から少し離れたところにある劇場です。設計は前川國男さんです。 アプローチ部分に劇場案内などの看板に混じって前川さんの設計の紹介がありました。そうやって設計者の紹介がされているのを見ると嬉しくなります。 夜に行ったということもあり、外観は闇に溶け込んでいましたが、ガラスから内部の光が漏れていました。 劇場は平日の夜ということもあってイ...
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駅に併設するカフェと本屋と図書館「周南市立徳山駅前図書館」

旅路での予期せぬ発見 その時は一本取られたというか三本くらい取られた気分でした。山口県宇部市にある渡辺翁記念会館から岩国市の錦帯橋へ向かう途中に徳山駅という駅で乗り換えがありました。 乗り換えのために空き時間が40分もあったため地方の乗り換えの長さを感じ、何していようかなと思いながら駅に着くと、電車のホームに面したガラス窓から温かみのある明かりが漏れていました。 よくよく見ると本がずらりと並んでい...
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丘の上に建つ軽やかな建物「八代市立博物館 未来の森ミュージアム」

はじめに「八代城跡から探る八代市の歴史」 八代市立博物館は熊本県八代市にあります。八代市は熊本市から電車で1時間ほど南下したところにあります。最寄りの八代駅から20分ほど歩くと急に商店街が現れ、さらには役所や総合病院などの都市機能が見られてきます。 ということは以前何かで栄えた名残があるということで、予想通りその先には八代城跡が存在しました。この「駅→市街地→城」の構図は覚えておくと色んな場所であ...
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